3月21日の投稿(北長野校の小さな図書室〔その2〕)の続きです。
これまで2回にわたって、北長野校に置いてある本の中から、絵本と小学生向けの作文と文章題の本、中学1年生の英語の本を中心に紹介しました。このほかにもたくさんの本があります。いずれも、発達に困り感を抱えるお子さんたちに関わる本です。
〇発達障害一般について書かれた本
〇お子さんへの声がけに関する本
〇絵本(発達やSSTに関わるものなど)や漫画が多く描かれている本
〇園のお子さんのお困り感への対応
〇怒りを鎮めて気持ちを落ち着かせる方法や、落ち込んだ時の立ち直り方法について考える本
〇性教育に関する本
〇通級の教室や特別支援学級の様子を知るのに役立つ本
〇将来の進学や就労に関わる本
〇高校案内や通信制高校に関する本(令和4年入学生向けの各校の学校紹介や出願書類を含みます。)
〇将来、お子さんが一人で生きていくようになった時の財産管理等について書かれた本
〇構音障害やディスレクシアに関する本
〇お子さんの困り感を支援するための教材や器具に関する本
4月15日現在、こういった内容の本があります。支援時間中に、教室の中で読んでいる方も多くおられます。ただ、いろいろな本を読んでいただくときに、ご注意いただきたいことが3点あります。
その1。いろいろな情報が書かれていますが、その情報が合うお子さんもいれば合わないこともあります。すべてのお子さんにぴったり合う方法があればいいのですが、残念ながらそういうものはなかなか見つかりません。お子さんに合うか合わないかをお考えいただきたいと思います。そのお子さんに合う方法を見つけるのは大変で、10の方法を試してみて1つ当たればよいといったところでしょうか。ただし、当たればそのお子さんの力がぐっと発揮されることになります。
その2。その1と関わるのですが、これは合うとお考えになったときには、少なくとも2週間ぐらいはその方法を続けてみていただきたいと思います。いくら良い方法でも、いろいろな方法にコロコロと変わっていくようでは、お子さんもついていくことができません。
その3。学校の様子についての本に関して。本の中に描かれている学校と、お子さんの進学予定の学校とでは様子が異なります。イメージを持っていただくためには本が役に立ちます。ただ、それだけでは不充分で、ぜひ実際の学校に行って様子を見ていただきたいと思います。コロナ禍で見学の機会が限られているのが残念ですが、百聞は一見に如かずです。お子さん自身が進学先を決めるのが難しい場合もあります。そういう時は、まずは保護者の方が情報を得たうえで実際にいくつも見ていただき、その中から選んだいくつかの学校をお子さんと一緒に見学していくのが良いと思います。(完)【山】