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小学校との連絡:いつとるの?

更新日 2022年4月23日

 幼稚園や保育所に通っているお子さんの保護者の皆さん、お子さんはどの小学校に入学するかは決まっていますか。

 お住まいの地域によっては、いろいろな選択肢があるでしょう。長野市の場合ですと、学区内の公立小学校に入学を希望する方が多いでしょうが、私立の小学校や大学の附属小学校を選ぶ方、特別支援学校に進学される方、あるいは限定隣接学校選択制度という通学区域を弾力化する制度を使って隣接する学区の学校に入学する方もおられるなど、様々でしょう。

 入学する予定の学校が決まってくると、年中や年長のお子さんの保護者の方からは、次に、「入学先の学校とはいつ頃連絡を取ればいいでしょうか。」という質問をいただくことがあります。この件について、相談員や園の先生方が、それぞれのお考えでいろいろな伝え方をしておられるようです。ある保護者の方は、「相談員さんから、『学校に伝えるのは早ければ早いほどいい。』と言われたので、年中の秋に学校に連絡をしました。」と言っておられました。また、園から、保護者の方が学校と連絡を取るようにと言われたけれど、どうしたらよいでしょうか、という相談を受けたこともあります。この件についてある学校の校長先生と教頭先生に伺ったところ、いつでも構わないので相談をしてほしい、早い時期でも構わない、というお話でした。

 では、いつ頃学校と連絡を取るのが良いでしょうか。私は次のようにお伝えしています。

「年長の5月の連休明け、遅くとも5月中には入学予定の小学校の教頭先生に連絡を取ってみてはいかがでしょうか。」

 ここまでには連絡をしたほうがよいという期限はあります。それより早いのは構わないのですが、焦ってあまり早くに連絡する必要はないでしょう、というのが私の考えです。

 窓口は教頭先生ですので、教頭先生に電話をしてください。教頭先生から来入児担当をはじめとする関係職員に連絡がいくはずです。

 連絡する時期についてこのようにお伝えしている理由は、次の2点です。

①早ければ早いほうがよい、という意見について。

 学校側は、いつでも受け付けて下さるはずです。また、早めに伝えることで保護者の方にとっては、学校とのつながりができたことで安心感が生まれるでしょう。その意味では、「年中の秋に連絡」したという保護者の方の動きには良さがあります。

 しかし、問題点もあります。相談を受け付けた職員が、次年度もその学校に在籍しているとは限りません。教頭先生が転勤になる場合も多いですし、来入児担当の職員は毎年変わるのが通例です。そのため、前年の3月までに相談した内容が、必ずしも新年度の職員に充分に伝わるとは限りません。これは、引継ぎがなされていないという意味ではありません。引継ぎは必ず行われます。ただ、情報を受け取る側の新しい職員のことを想像してみてください。来入児のお子さんの情報も含めて膨大な量の引継ぎが一度になされるため、その情報のすべてを4月初めに確認して対応することはまず出来ないでしょう。ましてや、お子さんについての情報は、残された文書だけではイメージが持てないことが多くあります。そのため、保護者の方は、再度お伝えする必要が生じてきます。どうか、「引継ぎがなされていない。」などと憤慨しないでください。繰り返しますが、引継ぎは行われていても、引継ぎ内容を新しい職員が早い段階で100%理解することは難しいのです。伝えた側(保護者の方)とすると、すべて正しく伝わっていると思い込んでしまいますが、情報を受け取る側(教頭先生や来入児担当職員)にすると、たくさんの重要な情報のうちの一つで、消化するまでに時間が必要なのです。

 ただ、早めに伝えておいた方がよい場合もあります。典型例が、車いすを利用中のお子さんのように、学校側で施設面等での対応が必要となるような場合です。最近ではだいぶバリアフリー化がなされてきたとはいえ、そのお子さんに合った対応がなされていない場合もあります。新年度に入ってからでもよいのですが、対応に時間がかかる場合もありますので、前年度のうちに連絡を取るのもよいでしょう。

②なぜ5月の連休明けか。遅くとも5月中か。

 4月中、先生方はいろいろな事務作業に忙殺されます。新しい学級を軌道に乗せるためのいろいろな活動は更に重要です。5月になれば暇、というわけではないのですが、まだまだ落ち着かない4月よりも、一区切りのつく5月初めあたりに連絡をするのがいいのではないか、と考えています。4月下旬に第一報を教頭先生に入れ、5月以降に時間を取っていただいて相談する、というのは更に良いかもしれません。その後の相談等の予定は、教頭先生から連絡があるはずです。

 遅くとも5月中に連絡をしたいとお伝えした理由は、6月に運動会があるという学校が何校もあり、その前に連絡を取っておきたいと考えるからです。コロナ禍のため、来入児の参加種目はないという学校もありますが、旗ひろいなどの来入児種目に参加する場合に何らかの配慮をしてほしい、学校の先生方にうちの子の様子を知っておいてほしい、といったご希望を前もって伝えておくことは大切です。また、運動会に参加できなくても、学校に連絡することで行事についての情報が入り、親子で学校の様子を見学に行く機会ができる場合もあります。昨年度は、年長のお子さんが小学校の行事に参加したり学校に行ったりする機会が減ってしまいました。参加や見学のできる機会を逃さず、先生方とコンタクトを取るチャンスを多くとっていきたいものです。そのためにも、連絡はあまり遅くならない方がよいでしょう。

 お子さんが年長になると、小学校のことがいろいろと心配になってきます。私たちきらりの職員にできることがございましたら、ご遠慮なく声をかけていただければと思います。一緒に考えていきましょう。【山】

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