障がいのある方も
そうでない方も
自分らしく活躍できる
社会を目指し
十人十色の個性と
向き合います
発達障がい児・者と定型発達者が、お互いに「自分らしさ」を失わずに共に生きていける共生の社会をつくる、という目標に向かって、当事者と支援スタッフ、そして研究者がタイアップして課題に取り組んでいく場です。
そのような姿勢で「こどもサポート教室」や「就労移行支援アクセスジョブ」をはじめ、全国で発達支援・就労移行支援を通して共生社会実現に取り組む皆さんを支援する機関です。
私たちの役割について
時代にあった
新しい支援を模索する
研究活動
アップデートされた
発達支援人材育成のための研修
共生社会実現へ向け
多様性を繋ぐ交流活動
支援現場で得た経験と
研究の知恵を地域福祉へ還元
時代にあった
新しい支援を模索する研究活動
研究所では発達障がい者と定型発達者の相互理解に基づく共生関係を目指して、「当事者視点に注目する」「障がい当事者の外側からの客観的な理解と当事者自身の内側からの主観的な理解を行き来して考える」「特性をその人が主体的に生きる足場と考える」視点を大事に、さまざまな理論的・実践的研究を続けています。
「当事者視点を理解する」ための「逆SST」という新しい支援の実践も、そんな実践的研究から生まれました。
山本 登志哉(財)発達支援研究所 所長
障がい者は「不完全な人」ではなく、「少数派の特性を持つ人」。共生は多数派に合わせることではなく、特性を活かして一緒に生きること。
そこに生まれる困難を調整するのが支援。当事者と共にそんな模索を続けます。
渡辺 忠温(財)発達支援研究所 主席研究員
支援員のみなさんと一緒に話し合いながらじっくりお子さんたちの抱える悩みや成長について考える時間は、とても学びの多い、貴重な時間です。
逆SSTや多様な人々の間の相互理解に関する研究発表等も行っています。
発達障がいに関する
研究活動(研究テーマ例)
- 発達障がい児支援の工夫に
関する「現場の知恵」の研究 - 多様な文化的背景を持つ
こどもへの
支援に関する研究 - 定型発達者と発達障がい者の
ディスコミュニケーション研究 - 教育相談における
家庭支援に向けた基礎研究 - 自閉症児の認知特性と
母子相互作用の
文化差に関する基礎研究 - 当事者視点を大事にした
対話的相互理解に基づく
支援の研究
アップデートされた発達支援人材
育成のための研修
支援経験をお互いに交流して学び合い、ひとりひとりのこどもにあわせて柔軟な支援を模索する場として、研究所では年に延べ1万3千人以上の支援スタッフを対象に研修を行ってきました。
またネットを通じた支援として、発達障がいや就労支援に関するさまざまな公開講座、障がい者への生涯教育の場「みんなの大学校」と連携した大学レベルの教育の提供などにも取り組んでいます。
研修を受講する対象者
発達支援スタッフ
就労移行
支援スタッフ
教育関係者
障がい者
雇用担当者
保護者
障がい当事者
高品質の支援を実現する研究所と支援スタッフの
相乗的なアップデート
こどもサポート教室の支援スタッフは最先端の研究の知恵や支援方法を活用するため、定期的に研修を行うことで「より良い療育」を支援することを心がけています。
共生社会実現へ向けた多様性をつなぐ交流活動
人のこころの多様性に関連して生じる問題にかかわる人は、みんなこの問題の「当事者」。発達障がい者自身、その家族、支援者、教育関係者、研究者など、さまざまな人がこの問題にそれぞれの思いから取り組んでいます。研究所はお互いの経験や思いを語り合い、柔軟に多面的に発達障がいを考えてこの問題に取り組むための「ネット上のまち」として「はつけんラボ」を運営しています。
はつけんラボ
「はつけんラボ」は、発達障がい当事者、当事者家族・発達障がい児者支援関係者・学校関係者・教育関係者・企業の障がい者雇用部門関係者・研究者など、発達障がいにかかわる方たちが集まる「まち」です。
立場の違うもの同士の思いや経験を交流し、さまざまな情報を提供しあい、発達障がい者も定型発達者も、自分らしさを見失わずに折り合って共生できる仕組み、自分らしく活躍できる場をみんなで模索する「まち」です。
詳しく見る支援現場で得た
経験と研究の知恵を
地域福祉へ還元
支援現場や当事者に学びながら研究所が模索していく新しい支援の知恵は、研究者の学会活動にとどまることなく、現場での研修や事例検討会、一般の方への研修や講演などを通して社会に還元されていきます。
講演内容の一例
発達心理学
- ことばの発達
- 社会性の発達
- 文化発達心理学
発達障がい
- 生きる為の居場所づくり
- 成長への足場づくり
- 二次障がいという問題
- 思春期と二次障がい
- 定型発達者と
発達障がい者の
ディスコミュニケーション - 逆SSTの理論と方法
就労支援
- 発達障がいを抱えて
仕事をするということ - 発達障がい者が就労で
出会う困難・特性を活かして
働く環境づくりのために