みなさん
こんにちは😃
こどもサポート教室「きらり」宇都宮校です❗
夏休みもあっという間に終わりを迎えて、街の雰囲気も徐々に秋に向けて変わってきましたね。
秋は子どもたちにとって大きな進路選択の時期です。中学・高校生であれば進学を決めないといけないですし、大学生であれば来年の就職活動に向けた準備を着々と進める人もいるかと思います。
私も受験や就職のことを大きく決断した時期でもあるので、当時を思い出してなぜか気持ちが引き締まってくる季節です。
そこで今回は「就職」について書いていきたいと思います。
ただ通常の就職ではなく、多様な就職について考えていきたいと思います。というのも急速に世界の情勢が変化していく中で、就職の考え方や捉え方も少しずつ変化してきています。就職が多様化してくるメリットとしては、多様な人材を受け入れることができるようになるため、特性のある人でも就職しやすくなってきます。
就職に関する状況や、今後の世界的な動向について書いていきますので、これからの動向も踏まえながら就職を考えていきます。
【1:就職までの大きな流れ】
まず初めに就職までの大きな流れをお伝えします。
まずは日本で一番ベーシックな就活を確認していきます。
一般的な就職については、保護者の皆さまも実際に体験している方も多くいらっしゃるかと思います。高卒と大卒でそれぞれ図にまとめました。専門学校卒業や短期大学卒業については、就活をする学年が違いますが、おおまかには大卒と同じような流れになってきます。
ここで抑えておきたいのは就活では面接が必ずあるということです。
入社をするのに面接をするのは当たり前だと感じるかと思いますが、ここが特性のある方にとって大きなポイントになってきます。
【2:面接と特性】
企業面接は大きく3つの種類があります。
そしてそれぞれが1回だけという訳ではなく、1次・2次・3次と複数回面接をしてようやく内定がもらえます。会社の規模にもよりますが、面接は2次面接くらいまでの会社が多い印象です。
ではここで特性について触れていきます。
発達特性は人によって異なってきますが「コミュニケーション」 「臨機応変な対応」が苦手な人もいます。他の分野では非常に秀でているのに、状況に合わせて人と話をすることが苦手な人にとって面接は非常に難易度が高いということになります。
つまり、日本の採用の仕組みを考えると面接を必ず行わないといけないため、特性のある人にとっては人一倍頑張らないといけなくなってしまいます。
【3:ギフテッドの選考】
就職するにあたって面接は特性のある人にとってネックになってしまいます。
そこで面接をしない選考方法がアメリカでは徐々に始まっています。
有名な事例としては、世界的にシェアされているIT企業でギフテッド向けに開催されている選考を紹介させていただきます。
その選考方法としては、次のようになっております。
この選考方法の大きな特徴を抜粋すると「①スキルをすべて評価してくれる」「②長期間の実務ベースの選考」「③質問事項を予告した面接」です。
「①スキルをすべて評価してくれる」というのは、履歴書に書けない内容も実績になるということです。世界的に流行している『マインクラフト』というゲームがあるのですが、このゲームはプログラミングで好きなようにステージを改造することができます。このゲームで行っていることも成績として評価してくれるので、特定の分野で人一倍熱中しやすい特性がある方が好成績になりやすくなっています。
「②長期間の実務ベースの選考」はこれまでの就活と違い、6ヵ月といった何カ月も時間をかけて実務の様子を見ていきます。そのため新しい環境に馴染むのが苦手な人でも、本領をアピールすることができます。
「③質問事項を予告した面接」はサポートの一環ではありますが、面接が必要になった際に予め質問事項を教えてくれるというものです。実際のスキルで能力を判断してもらっているので、面接といっても予め確認しておきたいことをやりとりする面談のような位置づけになっています。急な質問が無いため、見通しを持って質問に答えることができます。
ちなみにこの選考方法で雇用された人の中で賞を受賞した人がいます。その人は会社の業務効率を改善するプログラムを開発したのですが、そのソフトを使うことで数時間の時間短縮をすることができるようになったそうです。ソフトを使用する人は世界中にいて仮に1億人が使用したとすると、その人たちの時間を1時間短縮するだけでも1億時間短縮することになります。そのため、そのプログラムの仕組みだけで100億ドル以上の価値を生んでいると言われています。
このように、とても大きな価値を生み出す可能性がある人たちに活躍してもらうための取り組みとして、ギフテッドの選考が広がりつつあります。
ギフテッドということで紹介をしましたが、この施策そのものはASD(自閉症スペクトラム症)の方を対象として広く構えています。ですが、まだ始まったばかりの仕組みということと、選考期間が6ヵ月以上あるため、その多額の費用は企業側の投資になります。そのためギフテッドの採用が中心になっているという現状があります。
日本でもこのような採用方法を経済産業省が推奨をしてきています。今後は多様な人材を採用する方法として導入をしていく企業も増えていく可能性が大いにあります。
【4:日本での多様な選考方法】
では、現状の日本では多様な採用が無いのか気になる方もいるかと思います。
日本でも海外の採用方法を柔軟に取り入れる企業も増えてきていて、多様な選考方法をいくつか紹介します。
「①エントリーシートの変更」は見た目や学歴ではなく、ポテンシャルを評価したい企業が導入をしてきています。LGBTなどの性別にも配慮をしていき、多様な人を採用していくための工夫になります。コロナで学校生活がすべて遠隔になっている学生もいるため、学校生活で力を入れたことを書かないエントリーシートで評価をする企業もあります。
「②カジュアル面談の実施」は中途採用で多い採用方法になります。入社前と入社後にギャップをお互いに減らすことが面談の大きな意義になります。企業側も面談をすることで多様な人材を受け入れる準備ができます。応募している人としても予め情報が開示されているので、入社してから思っていた仕事と違うといった不満を防ぐことができます。
「③スカウト型の採用」は基本的には中途採用で行われています。中途での採用なので、これまでに身に付けたスキルや実績を見られてしまいますが、裏を返すと履歴書の情報はそこまで気にしないといことになります。ただ、あくまでも中途採用が中心なので、学校卒業してすぐの就職ではあまり活用できないのがデメリットになります。
【5:まとめ】
以上が多様な就職方法についてになります。
結論としては、海外でようやく多様な選考方法がスタートをして、その方法で採用をされた人が実績をだしました。また、経済産業省もITの人材が今後減ってくることを危惧していて、多様な人材を採用する方法を企業に開示するといった方針が見られています。
そのようなことから、今後の日本でも導入を検討していく企業は増えてくるかと思います。
きらり宇都宮校でもこれから社会にでる子どもたちの為に、サポートを続けていきます。
今回は以上になります。
また次回お会いしましょう!!
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