みなさん
こんにちは😃
こどもサポート教室「きらり」宇都宮校です❗
暑い夏がやってきましたね。
私事ですが小学生のころ、夏休み期間にいろんな映画を借りてきて片っ端から見続けた思い出があります。その中でもカンフーを使って悪い人たちと戦っていくアクション映画が好きでした。
基本的な流れは大まかに決まっていて、最初に主人公がやられてしまうのですが、リベンジを果たすために強い師匠を見つけて技を習い、最後は相手を倒すという構成になっています。
ただ師匠から技を習うといっても簡単には達成できません。24時間辛い修行に時間を費やして、毎日師匠に倒されながらも修行をしてようやく技が完成します。師匠も厳しいことを言いますが弟子のことを思って修行の世話をしてくれるので、弟子が師匠を超えて強くなっていきます。そんな様子を子どもながらに師弟関係のカッコよさを感じていました。
今回はそんな【関係性】を解説をしてみようと思います❗
アクション映画で描かれているような師弟関係・上下関係を中心に、子どもたちが人とどのように関係性を持っていくのかということを可視化していきます。
上下関係なので子どもだけではなく大人にも当てはまる内容で、会社であれば上司と部下との関係にも結び付いている話です。
そこで今回は【関係性】を見える化して解説をしていきたいと思います。
それでは早速みていきましょう。
【1:愛着(アタッチメント)】
まず初めに「愛着(以下アタッチメント)」があります。
アタッチメントとはシンプルにまとめると「情緒的な絆」のことです。アタッチメントは非常に重要なキーワードで、心理学や教育学でよく扱われる言葉です。ここでは、イメージしやすいように「信頼関係」のようなニュアンスで認識してみてください。
ここでアタッチメント志向があるとどのような関係が生まれるのかを図にしました。
このように子どもが幼い時には、身体的な接触をして甘えたり、相手が喜ぶ行動をすることがあります。子どもが成長して、言葉のコミュニケーションが増えてくると「隠し事」や「愚痴」といった他の人には知られたくない秘密を共有したり、特定の相手だけに悩みを相談する行動をしてくれるというのは、アタッチメント志向が高い状態だと言うことができます。
例えば、高校生の時に担任の先生には恋愛に関する話をしないが、教育実習の先生には恋愛の話をする時は教育実習の先生とのアタッチメントの志向が高くなります。
【2:課題(タスク)】
次に「課題(以下タスク)」です。
タスクとは「目的や目標」を遂行するために必要な関係性です。一緒に壁を乗り越えるための関係ということになります。
タスク志向が高いと次のような行動が見られます。なお幼児期は目標や課題を認識して遂行するのはイメージが難しいため、今回は省略しています。
このように、タスク志向があると「目的」を中心とした関係性が主になってきます。
「大学の受験を成功させるために有名な講師に習いに行く」「大会で結果を残したいから、有名な監督のいるチームに所属したい」と言った縦の関係はタスク志向になってきます。
社会人であれば「上司・部下」の関係もタスク的志向が含まれてきやすくなります。
タスク志向は目的を遂行するための関係性ですので、アタッチメントの時に見えていた「雑談・相談」といった情緒的な交流は目的から逸れてしまうため、雑談や日常の会話は少なくなってくるのが特徴です。
先程の担任の先生との関係で例を出すと、教育実習生には恋愛の話をして、担任の先生には恋愛の話をしなかったとしても、担任の先生には受験や進路の話をする場合には担任の先生はタスク志向が高いということができます。
冒頭でのアクション映画の主人公と師匠の関係は、100%タスク志向ということになりますが、弟子と師匠がお互いに意外な一面を見つけて、徐々にアタッチメント志向が増えていき師弟愛になっていく姿が描かれています。
【3:アタッチメントとタスクを比べる】
これまでの例をもう一度まとめると、アタッチメントとタスクの関係の強弱によって、人の関わり方が変化してくることが分かると思います。
続いてこれまでに出て来た「アタッチメント」と「タスク」を比べて見ます。
アタッチメントとタスクを縦軸と横軸で配置してみました。ここで、最も理想的な状態はアタッチメントが高く、タスクも高い状態になります。
では、どのようにしてアタッチメントとタスクを上げていくと良いのでしょうか。
それぞれの志向を高める方法としては次の通りになります。
このようにアタッチメント志向は相手のことをいかに尊重してあげることが出来るのかということが大切で、タスク志向については目的・目標を定めて同じ方向を向くことが出来ているのかという点が重要になってきます。
【4:まとめ】
以上が人の関係性を可視化した内容になります。今回はアタッチメント志向とタスク志向の2つの軸でお話をさせていただきました。
振り返ってみると、私自身は中学校の先生とはアタッチメント志向が強く、高校の先生とはタスク志向が強かったような気がします。
お子さんはもちろんですが、大人同士でも当てはまることもあるので、是非振り返って見てください。
自分自身の経験と当てはめていくことで、お子さんの心理状態もイメージしやすくなってくるのでおススメです。
今回は以上になります。
また次回お会いしましょう!!
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