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【時間編】最も効果的な褒め方とは?

更新日 2022年10月12日

こんにちは😊

こどもサポート教室きらり宇都宮校 公認心理師の荻原です。

今回は、ほめ上手になるワンポイントアドバイスとして、心理学的な視点から解説していきたいと思います✋

「1分理論」

皆さんは、最適な褒めるタイミングはご存じでしょうか。

実は、心理学的に最も効果的なのが「1分以内」(1分理論と名付けられています)だと言われています。

1分理論とは読んで字のごとく「行動をした1分以内にほめると、その行動をする頻度が高まる可能性が高い」という理論です。ただ、実のところ1分理論という理論は今のところありません(笑)

「じゃあ、なんで1分理論なんて言うんだ!」と思う方がいると思います。

ほめるタイミングは、遅くても効果がないわけではありません。

しかし、時間が経つにつれて効果が薄れてしまいます。

心理学の行動分析学において、すぐにほめることを「即時強化(そくじきょうか)」といいます。

早めにほめることで「行動」と「ほめられた」ことが結び付き、記憶として残りやすいため、「望ましい行動ができた時はできるだけ早くほめる」ことを心がけておくとほめ上手への近道になると思います。

なんで「すぐ」なの?

例えば、自分がボランティアをした際に

①「今日はありがとうございました」と言われる

②当日感謝の言葉はなく、1週間後に「ありがとうございました」と言われる

とでは、①のほうが嬉しい方のが多いかと思われます。

これは、①の場合、ボランティアが直近で行った活動で、それに対して感謝をされたため、その喜びが一緒に記憶として残りやすくなるためです。

②の場合だと、ありがとうと言われるまでの1週間で、様々な出来事が起こるため、嬉しくはあるものの、関連性が薄くなってしまいます。そのため、記憶としては別々のものとして処理されやすくなってしまいます。

日常場面における即時強化の例 

ご相談で多いのが、「なかなか時間通りに宿題を始められない」というものです。

例えば、子どもが宿題をして「えらいね」「がんばったね」とほめるシーンは皆さん想像しやすいかと思われます。結構ありがちなのが「宿題が終わったとき(お子さんが終わった宿題を持ってきたときに)褒める」ことです。これは間違いではないのですが、先ほどのボランティアの例を思い出して考えてみましょう。

宿題を終えてからほめるとなると、宿題を始めてから時間が経ってしまい、「時間通り始めたこと」をほめられたのかが分かりにくくなってしまうのです。

宿題を「時間通り始める」ことを教えたいのであれば、宿題を時間通りに始めた(ドリルを開いた)タイミングでほめてあげるととても効果的です!

上記のほめ方は「時間通りに〇〇できない」全般に応用できます。ほめるタイミングを変えることで、より効果が強まるので是非実践してみてください。

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