「かんたんな計算ができるようになってほしい」というA君のお母さん。
ジョイトン(多治見校のインスタの「教材紹介9」をご覧ください)で数の認識がどれぐらい身についているかアセスメント。9までは目視で言えます。だから「9は5と4」という認識もできていますし、実際に操作もできます。7コマ動かして「残りは?」と聞くと「3」と答えます。
ジョイトンは操作ができるからジョイトンを使って計算すれば、繰り上げなどの認識も育つだろうと思ったのですが、ドリル形式の問題を出したら「拒否」。
「勉強じゃなくて遊び」。こんな感覚で支援ができたら。
「何かおもしろい方法はないかなあ。」
パワーポイントで、次のような教材を作成しました。
ケーキが順番に飛んできて箱の中に入ります。よく見ていないといちごケーキがいくる箱の中に入ったかわかりません。集中してケーキの数を数えます。次にちょこケーキが飛んできて箱の中に入っていきます。
ビジョントレーニングにもなるし、短期記憶を鍛えることもできます。
果たしてA君が取り組んでくれるかな。
支援の日が楽しみでもあり不安でもありました。
「いちごケーキと ちょこケーキはそれぞれいくつ箱の中に入りましたか。」と言うとちゃんと数を数えています。
次のシートを見せて数を確認します。
数を数えて、正解だと確認するとうれしそうでした。
「ケーキは全部でいくつになったかな」というと数えて「5」。「いちごが3でちょこが2.あわせて5」と言いながら「3+2=5」と計算式を書いています。
次に練習問題をやりました。それぞれ数を数えて、自分で式を書いて計算しました。
計算は嫌だけど、「ケーキ算(略してケー算)」はとても楽しく取り組めました。