漢字ゼブラは1回分4問です。1問に2つの漢字が出題されます。なぜ2つかをまずお伝えします。
「上」という字は「うえ」という読み方と「じょう」という読み方がありますが1文字だけだと「うえ」と読まないと意味がつかめません。「下」も同様です。しかし、「上下」と二つ続けると「うえ・した」とは普通読みません。2つ続けることで「じょう・げ」と読んでも意味が通じます。つまり、「漢字の読み方は1つではないよ。何通りかあるよ。」と教える時には、1つの漢字だけではわかりにくいと考えたからです。
Kくんの支援の様子です。
「何という字かわかるかな」
「わかる。うえ した。」
「そうだね。うえ、した、だね。ふたつ合わせると何て読むかわかる?」
「じょうげ」
「そうだね。よく読めたね。漢字には読み方は1つだけじゃないんだね。」
こんなふうに、少しずつ具体例を出しながら、読み方を教えていきます。
さて、「漢字ゼブラ」でをする時の「書き取りシート」を紹介します。パワーポイントで画面に映しながら出題していきます。
もちろん2つの漢字を一度にわかる時ばかりではありません。わかった時に書けばいいのです。
次は「練習シート」です。先ほど出てきた漢字を練習します。間いをなぞるのですが、字を薄くするのでなく、白抜きにしました。この方がはみ出さずに書こうとする気持ちになるのではと思います。(「めいろ」などと同じ発想です。)
この漢字練習の際に、漢字の読み方を確認します。
漢字の全体の姿を大まかにつかむことと、漢字にはいくつかの読み方があるということを理解してもらえればという願いからつくられたのが「漢字2文字ゼブラ」です。