みなさん
こんにちは😃
こどもサポート教室「きらり」宇都宮校です❗
今回は読み書きの苦手さについて解説していきます。
発達障害の認知も広がってきていますが「LD(学習障害)」については、どのような特性なのかあまり知られていない現状があります。
そこでLDについて実際に体験をしてもらい、LDの理解が少しでも深まればと思い記事にしてみました。
読み書きに困っているけど、なぜできないのか実態が掴みづらいといった不安や悩みが少しでも軽減されれば幸いです。
それでは早速みていきましょう❗
【1:3つの苦手さ】
まず初めに、LDとはそもそも何かから解説していきます。
LDの定義は「全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」と文部科学省が名言しています。
つまり、知的には気にならない(検査でのIQが100に近い状態)が、なぜか「読む」「書く」「計算」のどれかで極端に苦手な状態がLDということになります。
例えばですが、計算が得意で算数はいつも100点で、同じように理科・社会でも80点以上の高得点を取っていて、国語の文章問題でも点数は取れているお子さんが、なぜか「漢字の書き」だけは1点も点数が取れないといった状態です。
ただLDといっても範囲が広いので、近年では3つに分類してサポートをしていくのが主流になってきています。
このように、どこに困りごとがあるのかは人によって変わってきます。
また、「読み」でも「声に出して読めない」のか「形が分からないのか」というように、LDという診断名でも千差万別の苦手さがあるため、サポート内容がそれぞれ変わってくるのが大きな特徴です。
【2:読みの苦手さを体験してみよう】
それでは、実際に読みの苦手さを体験してみましょう❗❗
今回は「読みの苦手さ(ディズレクシア)」の体験になります。
ワークですが、簡単なクイズを3問ほど出します。①~③の問題を本気で解いてみてください。①~③はそれぞれ内容が異なります。ヒント無し・ヒントあり1・ヒントあり2の3種類提示します。
解く際にですが、自分がどのように問題を攻略していくのかを意識してみてください。
問題ごとに振り返りの時間を設けていますので、それぞれゆっくりと進めていただけると、より効果的に体験できるかと思います。
それではどうぞ❗
みなさまいかがでしたか❓
実際に問題を見ていただいたのですが、次のような考え方をした方もいるのではないでしょうか。
①の問題は全然分からないので、推測もしなかった。
②の問題はアルファベットが混ざっているので、試しに読んでみるけど意味が分からず断念した。
③の問題は一見読めないと思うものの、知っている漢字があるので何と書いてあるのか考えてみた。
では次に少しだけヒントが増えた問題になります。頑張って解いてみてください。
それではどうぞ❗
みなさまいかがでしたか❓
①の問題は、ひらがなが読めるようになったものの、文字数の規則性や単語の繋がりが分からないため、推測は難しい状態だったと思います。
②の問題は、ひらがながあるとそこに意識が引っ張られてしまい、アルファベットは気にしないで読もうとしていた。
③の問題は知っている漢字の多くが、ひらがなになってしまったため、反対に解くのが難しくなりませんでしたか。
では最後に単語のヒントが増えた問題になります。頑張って解いてみてください。
それではどうぞ❗
みなさまいかがでしたか❓
①~③の問題の単語を見て、何とか推測できたのではないでしょうか❗
それでは、それぞれの文章をすべてひらがな・カタカナに変換してみます。
直訳なので文脈がおかしくなっておりますがご了承ください。
いかがだったでしょうか。
クイズの答えは
①が時計、②が消しゴム、③雲、になります❗
ここまでのクイズの体験を通して何が分かるのかを解説していきます。
【3:体験の解説】
さきほどのワークですが、読み書きが苦手な子どもたちが文章を読むときの感覚を体験してもらいました。
まず、「ヒントが無い問題」ですが①~③の問題を比較して、何か手がかりを探して解こうとする過程になります。
実際にひらがな・カタカナ・漢字を読むことが苦手な子どもたちは、日本語で同じように試行錯誤しています。
次に「ヒントがある問題(単音)」では、読める言葉があるとそこに着目をする段階です。
読めるひらがなはあるものの、全体を把握することは難しく推測は出来ない状態です。
単音だけが読めたとしても、単語に結びつけるのはかなり難しいですが、何も分からないよりは読めるひらがながあるだけで、少しは安心できる部分はあるかと思います。
読むことが苦手な子どもたちにとって、単音が読めてきたとしても、いきなり「単語」や「文章」として読んでいくことは負担が大きいことが分かるかと思います。
最後に「ヒントがある問題(単語)」では、読める単語が増えたので分からない部分があっても、推測をする段階です。
文章の細かい助詞や「です・ます」は分からないけど、文章で何を聞いているのかは分かってきている状態になります。
ただ、知っている単語が無かった場合には、知っている単語に勝手に置き換えてしまったり、雰囲気で読んでみるということも出てきたりします。
勝手に読んでしまう「勝手読み」が増えてきたりしますが、悪いことではなく知っている単語が増えた証拠でもあります。
【4:まとめ】
以上が読みの苦手な子どもたちが、なぜ文章を読むことが苦手なのかを疑似体験してもらうワークでした。
ワークでは文章を読む課題を扱いましたが、読むことが苦手な子どもたちには文章レベルの読解は負荷がとても高くなります。
実際に練習をする際には「単音」「単語」「単文」から徐々に読める言葉を増やしていくことが大切です。
今回はLDの「読み」の苦手さを中心に取り組みましたが、「書字」「算数」の苦手さを体験する記事も更新していきたいと思います。
こどもサポート教室「きらり」宇都宮校では、随時相談を受け付けております🙂
日常生活で子どもと関わる時に困っていることや、今後の進路で不安なことなどお気軽にご相談ください。
またブログの内容でご質問等がございましたら、職員にお声掛けください。
それではまたお会いしましょう😃
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