みなさん、こんにちは。今回は、7月4日(月)に実施予定の保護者交流会についてのお知らせと、交流会を企画した意図についてお伝えします。長文になりますので、3回に分けて書きます。もしよろしければお付き合いください。
この交流会には、「行きしぶりのお子さんを支えるために:人間関係作りと学習支援を中心に」というタイトルを付けるつもりです。
5月の連休明けや夏休み明けなど、長い休みが続いたあとに、お子さんが、「学校(園)に行きたくない。」ということはよくあります。ただ、今回話題にするのは、こういう場合ではなく、いわゆる「不登校」のお子さんや、不登校になるのではないかと保護者の方が心配に思っているお子さん、あるいは、今は行きしぶりはないけれどもこの先が心配だというお子さんをおもちの保護者の方に集まっていただいて情報交換をしましょう、という会になります。うちの子は大丈夫だと思うけれど人間関係作りや学習支援について知りたい、という保護者の方もどうぞご参加ください。どなたでもご参加いただける内容にしたいと思っています。昨年も6月に、「行きしぶりを考える」というタイトルで保護者交流会を行いましたが、今回は、もう少し内容を焦点化してみました。学習支援や、友達や先生との関係で悩んでおられるお子さんが多いように私が感じているから、というのが1つ目の理由です。
ちなみに、連休等が続いたあとに学校や園に生きたくないというお子さんについて、私はこう考えています。大人だって(少なくとも私の場合は)休みのあとは仕事に行くのが嫌なんですから、お子さんたちが嫌だと思うのは無理もないことです。ましてや、園のお子さんや入学したばかりの小学校1年生のお子さんのような年少のお子さんの場合、あるいは、新しい学校に入学して間もないために、まわりの人たちとの関係がしっかりと出来ていないお子さん(中学1年生や高校1年生のお子さんなど)の場合は、期待が大きい半面、環境への不安も強いため、こういう気持ちになるのも当然でしょう。特に今年のようにコロナ禍による臨時休校等で4月の登校日数が少なくなった場合には、こういった気持ちが強くなっても不思議ではありません。そのため、行きたくないと訴えているお子さんを叱りつけたり、「明日はちゃんと学校(園)に行くんだよ。」などと言い聞かせたりするのは好ましくないと考えます。あまりに強く、繰り返し言いすぎると、保護者の方とお子さんとの気持ちのつながりが崩れるきっかけになることもないとは言えません。まずは、お子さんの気持ちを受け入れたいところです。「そうだよね、長いお休みだったからね。お休み中は○○をして楽しかったよね。」とか、「大人(お母さん、お父さん)だってそう思うことがあるんだよ。」など、まずはお子さんの気持ちに共感したいですね。その上で、学校で友達と遊べる楽しさ、先生や友達が待っていること、学校に行けばお子さんが楽しみにしていることがあるなど、そのお子さんにとっての好きなことや楽しいことに目を向けたり、これまで頑張ってきた姿を伝えながらお子さんに自信を持たせたりなど、気持ちを前向きにする言葉をかけてあげたいですね。とはいえ、学校の始まる前日の夜や当日の朝に、「行きたくない。」などと言われると、親としては苛立ちます。親も人間ですから、イライラするのも当然のことです。ただ、そのイライラを言葉に出して叱る前に、一呼吸おいて、お子さんの気持ちを受け入れる言葉をかけるよう努力してみましょう。休みが終わる頃ではなく、休みの途中にも、お子さんの気持ちが前向きになるような言葉をかけてあげるのも良いかもしれません。あくまでもお子さんにプレッシャーをかけないような伝え方をしたいところですが、このあたりのさじ加減が難しいです。大人のイライラにお子さんはとても敏感です。お子さんが不安を口にし、それを聞いた親がイライラしたり不安になったりすることでお子さんが更にぐずり出す、といった悪循環に陥ることのないようにしたいものです。難しい対応になりますが、一呼吸おくことを心がけてみたいですね。
本題に戻りましょう。今回、このようなテーマで保護者交流会を行おうと考えた2つ目の理由には、不登校(あるいは行きしぶり)についての私自身の思いがあります。【山】
(その2に続く)