こんにちは!こどもサポート教室きらり高松伏石校です。
ビジョントレーニング6回目は、代表的な原始反射の3つめ、緊張性迷路反射のおはなしです。
前回までのおさらいーーーーーーーーーーーーーーー
①ビジョントレーニングとは、「目と脳と身体をよりよくつなぐ取り組み」で、
ビジョントレーニングにおける「みる」とは、「見て(入力)」「脳で理解し(処理)」「身体を使う(出力)」までをいうことをいう
②私たちは、視力を介在させながら、五感+固有覚・前庭覚を使って、外界からの刺激を感じ取り、脳でうまくそれらの情報を処理して、意味を理解したり、体を動かしていること(感覚統合)。
そして、生きづらさを抱えたお子さんは、この感覚統合につまづきが多くあるといわれていること
③感覚統合がうまくいかないのは「原始反射」が残存している可能性があること
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□猫背で姿勢が悪い・下を向くと姿勢が崩れる
□乗り物酔い
□発語のトラブルがある・聞き間違いが多い
□身体の協調性が低い・階段を下りるのが怖い
□読むのが苦手
□板書(黒板の字を写すこと)が苦手
□注意、集中ができない
□鉄棒の前回りや逆上がりが苦手
□平泳ぎやクロールの息継ぎが苦手
□算数で立体の問題が苦手
□「b」と「d」、「p」「q」、「め」「ぬ」のように、似たような文字の見分けが苦手(読み書きが苦手)
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こんなところがあるお子さんいませんか?
ひどい乗り物酔い、読み書きが苦手なのは、「緊張性迷路反射」が残っているからかもしれません。
赤ちゃんは、頭を前に曲げたとき、手や足を含めた身体全体が内側に丸まるような姿勢(胎児の姿勢)になり、逆に頭を上げて後ろに倒したとき、手や足、背骨などすべてが伸ばされ、身体全体が反り返る(飛行機のような姿勢)ようになります。
これが緊張性迷路反射です。身体を丸めたり伸ばしたり、産道を通るために必要な反射です。
生後数週間の間、身体を曲げたり伸ばしたりの筋肉のバランスをコントロールし、筋肉の正常な緊張状態を全身へ行き渡らせる働きをします。また、空間において、重力に対する頭位を認識・確立させる契機にもなります。バランスや筋緊張感覚が鍛えられ、正しいハイハイの姿勢をとる助けとなります。
関連身体部位としては、全身の筋肉すべてに影響し、特に首・肩あたりと腰、お尻や胴の大きな深部筋に影響しています。
(残存した場合)
・いろいろな動きに鋭敏になってしまうので、ちょっと揺れただけで吐いてしまったり、怖いと感じる
・体のバランスがとりにくいため、つま先立ちをしているほうがバランスが取れる子もいる
・空間認知力が低いために、似た文字を同じものと認識してしまう傾向がある
(ディスレクシア、読み書き障害と診断されてしまう場合もある)
・空間の感覚を捉えるのが苦手
(立体的にモノを考える、みるのが苦手、奥行きがわからない)
・平泳ぎと真逆の動きのため、平泳ぎが苦手になる
・「上をみて下をみて」の動きが苦手なので黒板をうつすのが苦手
・下を向いて本を読むと姿勢が崩れる
・バランスが悪いのでよく転ぶ
・鉄棒の前回りや逆上がりが苦手
緊張性迷路反射が残存する大きな原因の一つに、赤ちゃんの時期にハイハイが短かったことが挙げられます。ハイハイの動きは、赤ちゃんにとって、とても大切です。ドジャースの大谷選手は、3歳までハイハイをしていたという話もあるそうですよ。大谷選手の身体能力の高さの理由の一つかもしれませんね。
また、昔の公園によくあった、くるくる回る遊具は、緊張性迷路反射を取るのにうってつけでした。本来なら、日常生活の中で反射が統合されていきますが、最近では、「危ないから」という理由でその機会が少なくなっています。
すべての原始反射に言えることですが、意識的に原始反射をとってあげる機会を与えなければ、原始反射が残存するお子さんは増えていく、と思います。
緊張性迷路反射が残存しているお子さんには、その反射の動きを思いっきりやらせてあげることが大切です。
頭を上に向けたり、下に向ける動きを遊びや生活の中でたくさんさせてあげると良いでしょう。
目の回る動きやバランスボール・風船をつかった遊び、四つん這いになってクマのように歩く「クマ歩き」は小脳を刺激します。
☆ボールパス
親子で楽しく遊んでみましょう。ボールを上から下から受け渡したり、左右に体をひねって受け渡しします。
このとき、しりとりなどをしながらやると、認知面にも働きかけることができます。
☆クマ歩き
手と足を肩幅に開いて四つん這いになった状態からおしりをあげたのがクマのポーズです。
クマになり切って歩いてみましょう。
もちろん、そのくせや傾向があるからと言って、必ずその原始反射が残っているとは限りませんし、他のことが原因になっていることもあります。でも、すくなくともここでご紹介する体操や遊びは、どんなお子さんにもメリットがあります。
きらり高松伏石校では、プロトレーナーによるビジョントレーニングを支援に取り入れています。脳科学という根拠をもって、体操や遊び、プリント学習などを通して、みるチカラを整え、原始反射の統合を促していきます。
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