ゲーム・ネットとの付き合い方、難しくないですか?
「ゲームばかりしていて、ちっとも宿題もやらないし」
「時間を決めてるけど、なかなか守ってくれないし」など、いろいろな声を耳にします。
ゲーム・ネットの世界は急速に発展してきました。
そして、新型コロナのせいで(おかげで?)さらに発展し、浸透してきました。
残念ながら時代は後ろには戻りません。
新型コロナが落ち着いた今、それがすっかり元に戻ることはないだろうと思います。
先日、講演会に参加しました。
「ゲーム・ネットとつきあう子どもに大人ができること~社会から孤立しないために~」という講演です。
講師は愛知県医療療育総合センター中央病院の吉川徹医師です。
ゲーム・ネットの世界は本気で面白いことを認めないと
子どもとは話が通じないと吉川医師はおっしゃっています。
大人たちも隙間の時間があれば、すぐにスマホを見ていませんか?
電車の中、信号待ちの車の中・・・。
ゲームやネットの世界はリスクがあるのは当然です。まだまだ未熟な世界ですから。
でも、正直なところ、一番危なっかしく使っているのは中高年です。
暗号化もわからない、パスワードもよくわかっていない(笑)
子どもたちのほうが知識が豊富です。
吉川医師は約束をするなら購入前にすべきだとおっしゃっています。
問題が生じてから約束を追加するのはとても困難です。
そして、ゲーム機の所有権は親で、子どもに貸し出すのが良いと。
親のものとわかるくらいに親も遊ぶべきであると。
大人がリテラシー教育を手伝える時期は限られています。
思春期にもなれば、プライバシーにかかわることが難しくなります。
そして、知識も力もかなわなくなります。
親が子供のプライバシーや行動を管理できるうちに
リスクも含めて一緒にやることで教えていき、
だんだん制限を緩くして自律を促していくのが良いと吉川医師はおっしゃっています。
約束をするのとともに、重要なのは、
「おしまい」の次のスケジュールは勉強にしないことです。
おやつにしたり、自由遊びにすべきだと。
そして、「おしまい」の練習をたくさんするのが良いと。
ご家庭の中で、守れる約束を決め、セーブできるタイミングで「おしまい」にする、
という約束をしていくのが良いのではないでしょうか。
ゲームやネットは大人でもやめるのが難しいものです。
子どもたちに身勝手なことを押し付ける前に、一緒に楽しむことも大切ではないでしょうか?
ぜひ、一緒に考えていきませんか?