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障害者手帳取得のデメリットについて

更新日 2022年9月27日

みなさん、こんにちは🌞

こどもサポート教室「きらり」所沢校のおかむらです。

障害者手帳の取得について相談を受けることも多いですが、
なにかデメリットがあるのではないかと心配になったり、メリットはなにかわからないとお悩みのかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

私は以前、就労移行にて、支援をしていましたが、
そこでもよく手帳を取った方がいいのか悩まれる方も多く相談を受けていました。

今回は障害者手帳の取得のメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

結論:具体的なデメリットはありません

この後、説明もしますが、障害者手帳を取得することで、なにか不利益やデメリットはありません。

しかし、手帳に対する抵抗感や受容するという心理的な面がデメリットと言えます。

よ周りや職場に手帳を持っていることがわかってしまい理解されないのではないか?と相談を受けますが、
手帳を持っていても開示しなくてはいけない義務はありませんし、
言わなければ周りの人がわかることはありませんのでご安心ください。

また減税を受ける際に、書類に書くと人事の方にはわかってしまうこともありますが、
減税を受けない、もしくは自分で確定申告を行うのであれば企業にわからずに減税を受けることができます。
(住民税の違いから違和感を持たれる場合もありますが、現在医療費控除や様々な控除もあるので、追求されることはあまりないといえます。)

生命保健に入れないのではないか?とお悩みの方も多いですが、
こちらも手帳の有無ではなく、実際の健康状態、通院状況など総合的に判断をするので手帳の有無で判断されるものではありません。

また積極的に取りたいわけでないときは
「お守りとして持っておく」
というのも選択肢です。

何かあったときのために持っておき、
必要ないなら机の奥にしまっておいても構いません。
必要になってから申請するのは時間や労力もかかるからです。
また映画館の割引などメリットの部分だけ割り切って使うことも一つです。

だからといって、絶対に取ったほうが良いとお伝えしたいわけではなく、
ご本人やご家族の考えやお気持ちが大事だということです。

以前支援していた方で、今は手帳を持って配慮や援助を受けて行きたいけれど、ゆくゆくは手帳を返納して働きたいといった方もいました。

手帳の取得について義務ではありませんし、考え方や状況が変わったらそのときにでも構わないことなのです。

メリットについて

ここからはメリットについてお伝えしたいと思います。

①障害者雇用枠で就労ができる

障害者枠での応募就職ができます。
障害者雇用枠とは障害をお持ちの方が働く際に、障害がない人に比べ就労の機会に不平等が起きないように用意された特別な就労ルートであり、働き方です。

障害者雇用枠では障害を開示し、企業も障害を理解した上で採用をおこなうので、適切な障害配慮が受けられ、安心して働けます。

障害者雇用と一般での就労の違いについては別途お伝えしたいと思いますが、企業には法定雇用率といって、障害者枠を設けなくてはいけない制度があるので、求人が一定数あるということです。

②所得税、住民税の控除が受けられる

「障害者控除」とは、障害をお持ちの方またはその親族(世帯を共にする人)に対して、金銭的な負担を軽減するために税金を安くする制度があります。

具体的には所得税は27万円。住民税は26万円の控除となります。
特別障害者枠だと所得税40万円。住民税30万円が控除となります。

③自動車税の減免※地域や等級により異なる

こちらについてはお住まいの地域や用途や所有者・運転者、車を使う目的、車の種類などによって違いがあるので気になる方はお住いの地域の情報を調べていただければと思います。

④電車・携帯・レジャーなどの割引制度

こちらも地域や環境によって受けれるサービスに違いはありますが、交通費、大手キャリアの携帯料金、公共施設(美術館・博物館)民間のレジャー施設など割引サービスがありますので、調べてみると良いです。
電車賃は手帳の種別や等級で割引の対象などが違ったりしますのでお気をつけください。

⑤公営住宅の優先入居

国の補助と自治体が運営している公営住宅は、民間の住宅より家賃が安いですが入居には審査などがありますがこちらにも優先入居が可能です。
※こちらも手帳の種別や等級などにより違いがあります。

⑥グループホームの利用が可能

自立を目指し共同生活を送れる場所がグループホーム(共同生活援助)です。
支援員が常駐しているので、一人暮らしに不安がある方も自立するために必要な支援を受けスキルを身につけることもできますし、家賃や食費なども抑えられます。

⑦保育料や入園への配慮

こちらも地域などにより違いはありますが、世帯に障害をお持ちのかたが、いる場合は保育料や入園の審査について配慮を受けることができます。

まとめ

そのほかにもメリットはありますが、気になる方は自治体や種別などによっても違うので、お住まいの地域に相談していただければと思います。

お伝えしたように障害者手帳を取得することのデメリットはほとんどありませんが、精神的に負担になったり、後ろめたさなども感じるかたもいらっしゃると思いますので、まずは自分のお気持ちやお考えを大事にしていただければと思います。

手帳の取得は義務ではありませんし、返納することもできたり、取得しても使わないということもできます。

今回は一般的な障害者手帳取得によるメリット・デメリットについてお伝えしましたが、一人ひとり悩みも違うと思いますので何かあればご相談くださいね!

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