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2022.5.19 学習支援⑫ 「漢字 いろいろ」

更新日 2022年5月19日

 「漢字が苦手」というお子さんは多いですね。「きらり」多治見校では、「こんな方法はどうかな」「これならいけるかも?」と思考錯誤をしながら、漢字の支援「ツール」をいろいろ考えています。

  今回は「漢字学習支援のオリジナル教材」の中から「漢字いろいろ」を紹介します。

 

 おおまかな形は書けているけど特に「画数」が多くなってくると、形がつかみにくい。そんなお子さんは多いですよね。支援に関する書籍やブログを読んでいると、「漢字はパーツに分けて形をつかむのが効果的」との記述が多いのです。「どうしたら、形をよりつかみやすいか」

そこで、こんな学習支援ツールを考えてみました。

発想としてはよくあるものですが、漢字をいくつかのパーツに分けて、色分けをして、パーツごとに覚えていこうというものです。

 マイクロソフトが作成している「書き順付き文字スライド」を使用して作成しました。

 作成する作業としては次の通りです。

1枚目

スライドから白抜き部分を取り、動きをすべて「なし」にします。クリックするとこれから学習する文字が画面に黒字で現れます。これから練習する「字」を提示します。

2枚目

クリックすると漢字が一画ずつ、スライドショーで描き出されます。この書き順に沿って、最初(赤)、2つめ(青)、3つめ(緑)の3つのパーツに分けて色を塗ります

3枚目

ワークシートとして練習できるように、白抜き文字を縮小して4つ、画面に出します。この画面をプリントアウトして支援に使います。

1つのファイルには3文字程度が妥当だと思います。

練習シートは次のような形式のものを使用します。

(例)「運動会の運を書いてください。次に屋根の屋を書いてください。最後に郵便局の局を書いてください。」

比較的、画数の多い文字です。書けなければそれでいいし、間違っていても直す必要はありません。(事前に学年配当の「漢字一覧」を渡して、書けるかどうかを本人の自己申告でチェックしています。)

次に、白抜き文字のシートを印刷してものを渡します。

そしてスライドショーを見ながら、赤のパーツは赤のフォルトペンで、青、緑のパーツはそれぞれ青、緑のフェルトペンで一画ずつなぞらせます。最後に3色で一つの文字を完成させます。

お子さんはスライドショーで、一画ずつ見て、記憶して、それをワークシートに書き写しという活動をします。

「人生いろいろ、漢字もいろいろ」ということで、「漢字いろいろ」と名付けたこの学習支援ツール。いろいろなお子さんに使えそうです。

「きらり」多治見校では、お子さんに合わせて様々な学習ツールを作成しています。

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