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「障害児」という「こども」はいない【川崎 向ヶ丘校】

更新日 2025年1月24日

こんにちは。この記事にたどり着いてくださった方の中には、お子さんが発達障害と診断されたり、そうかもしれないと悩まれている方もいらっしゃるかもしれませんね。まず、お子さんと向き合いながら日々を過ごしていること、それだけでとても大きな愛情を注いでいらっしゃるんだと思います。本当にお疲れさまです。

今日は少し、「発達障害」という言葉について、そしてその背景にある私たちの捉え方について、一緒に考えてみたいと思います。


「発達障害」という言葉への違和感

私自身、「発達障害」という言葉にどこか引っかかりを感じることがあります。障害という言葉には、どうしても「できない」「問題がある」といった否定的なイメージがまとわりついてしまうんですよね。でも、本当にそうでしょうか?

発達障害とされる特性は、たとえば「集中力が続かない」「集団行動が苦手」「感覚が過敏すぎる」といった形で現れることがあります。でも、それは見方を変えれば、その子の「個性」とも言えるのです。

たとえば、何かに集中しすぎて周りが見えなくなる子がいるとします。その子を「周りが見えていない」と否定的に捉えるのではなく、「好きなことにのめり込む才能がある」と見ることだってできる。

こうして見ると、「障害」という言葉で子どもを定義するのは、どこかその子の可能性を狭めてしまうような気がするのです。私は、発達障害を「困った特性」としてだけ捉えるのではなく、「その子の持っている特性のひとつ」として見つめる視点を持ちたいと思っています。


障害をどう捉えるかで変わる支援

お子さんが発達障害という診断を受けたとき、どうしても「どうにかして治さないと」と考えてしまう親御さんも多いです。それは、お子さんの未来を思うがゆえの気持ちですよね。けれど、発達障害は病気ではありませんし、治すものでもありません。

では、どうすればいいのか。それは、「その子の特性を理解し、その子がより安心して成長できる環境を作ること」です。

たとえば、落ち着きがなくてじっと座っていられないお子さんがいる場合。「ちゃんと座れるようになってほしい」とつい思ってしまうかもしれませんが、無理に座らせることがその子の成長にとって本当に必要かどうかは分かりません。その子が動き回りたくなる背景には何か理由があるかもしれないし、動きながら学ぶほうがその子には合っている場合もあります。

児童期の支援では、こうした子どもたちの特性を理解し、環境を整えることで、その子が安心して過ごせる場を作ることを目指します。「静かに座る」ことを目標にするのではなく、「その子が安心して集中できる状態」を目指すのです。これこそが、発達障害の支援の本質だと思います。


児童期の支援がもたらすもの

児童期に行う支援には、大きな意味があります。それは、子どもの可能性を伸ばし、将来の選択肢を広げるためのものです。

1. 自己肯定感を育てる

発達障害を持つ子どもたちは、苦手な部分が目立ちやすいことで、自信を失いやすい傾向があります。でも、得意なことや好きなことに目を向け、それを伸ばす支援を受けることで、「自分にもできることがある」と気づけるのです。この「できる!」という成功体験が、将来に向けた自信につながります。

たとえば、絵を描くのが好きなお子さんがいれば、思いきりその力を伸ばす環境を作ることで、自分にしかできない表現を見つけていくことができます。

2. 社会性の土台を作る

発達障害を持つ子どもたちの中には、コミュニケーションや集団行動が苦手な子もいます。でも、児童期に専門的な支援を受けることで、少しずつ「相手の気持ちを考える練習」をしたり、自分の感情を伝えるスキルを学んだりすることができます。

これは決して、「みんなと同じになりなさい」ということではありません。その子のペースで、「自分らしい方法で社会とつながる」ことを目指すのです。

3. 親も安心できる

お子さんだけでなく、親御さんにとっても支援の存在は大きな安心になります。専門家と一緒にお子さんの成長を見守ることで、「ひとりで抱え込まなくていいんだ」と思える瞬間があるからです。


障害を受け入れるということ

「障害を受け入れる」という言葉は、ときに重く聞こえるかもしれません。受け入れるというのは、「諦める」ということではありません。それは、「その子をその子らしい形で育てていこう」と決めることです。

診断を受けた直後は、どうしても「うちの子だけがなぜ?」という思いにとらわれてしまうこともあるでしょう。それは決して悪いことではありません。悩んだり悲しんだりするのは、親として自然なことです。

でも少しずつ、その子の特性を理解し、個性として見つめられるようになると、「この子らしさを大切にしたい」と思えるようになります。そして、その瞬間から、親子ともに気持ちが少し楽になるはずです。


まとめ

「発達障害」という言葉には、たしかに違和感を覚えることがあります。それは、その言葉がその子の困難ばかりに焦点を当ててしまうからです。でも、発達障害という特性は、その子が持つ個性の一部であり、その子のすべてではありません。

お子さんの児童期は、特性を理解し、環境を整え、得意なことを伸ばす大切な時期です。そのための支援は、お子さんの未来を広げるカギとなります。そして、親御さん自身も「頑張りすぎないこと」を心に留めて、周囲のサポートを頼りながら進んでいけるといいですね。

お子さんとご家族が、その子らしく輝ける未来に向かって進めることを、心から願っています。


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