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姿勢改善の鍵は感覚!子どもの健やかな発達をサポートする方法

更新日 2024年12月20日

こんにちは。

いつもクラ・ゼミ札幌東苗穂校第2のブログをご覧下さり、誠に有難うございます。

壁紙は令和6年12月バージョンです。

12月と言えばクリスマス🎄ですね。壁一面にツリーを貼りました。

お子様にも創作活動の一環として手伝っていただいてます👏👏👏

さて、今回は前回の続きとなります。

▼まずは前回の内容をご覧下さい▼

姿勢って注意すれば治るの?とっっても大事な姿勢と学習の関係

姿勢を保持するために必要な感覚

さて、前回では、姿勢で注意されてしまうお子様はやる気がなくてそうなっているわけではないこと、

また姿勢は学習にも影響することをお話しました。

今回はその続きで、姿勢が悪くなる原因とその対応方法についてお話したいと思います。

前回も触れていますが、私たちは姿勢をそれ程意識していませんが、保持し続けることが出来ます。

これは何故なのでしょうか?

単刀直入にお伝えします。姿勢を保持することが出来るのは、私たちには無意識で働いている3つの感覚があるからです。

これらをそれぞれ、

固有受容覚、前庭覚、触覚

と言います。

姿勢を保持出来ないのは、これらの感覚に未熟さがあるからかも知れません。それぞれ簡単にご説明します。

固有受容覚は筋肉や関節の刺激に関連し、身体の部位がどの位置にあるのかを感じるセンサー機能のようなものです。

前庭覚は簡単に言えばバランス感覚のこと。身体の揺れを察知して筋肉を緊張させたり、

揺れても視界が保てるように補正する役割もあります。

また、自律神経とも深く繋がりがあり、身体が運動によって激しく揺れることで、血圧や発汗の調節を促します。

触覚は感触などを感じる機能です。その他にも、温度や痛みを感じる役割などもあります。

固有受容覚があるから、正しい姿勢をつくることが出来ます。

前庭覚があるから、多少姿勢が崩れたら察知し、姿勢を直すことが出来ます。

実際私たちは、これらを常に無意識で行っています。

また、触覚があるからこそ、触れている部位などを感知してボディイメージを持つことが出来ます。

要は、この3つの感覚のどれか1つでも未熟であれば、姿勢を保つことが難しくなってしまいます。

これら3つの感覚が未熟だと

これらの感覚が未熟だと、どのようになるのかを考えてみましょう。

ポイントは以下の通りです。

固有受容覚が未熟→正しい姿勢(ポーズ)がとれない

前庭覚が未熟→姿勢が乱れても修正が出来ない

触覚が未熟→イスと接している感覚がつかめない、感触がイヤ

ではこの結果、どのような行動が現れるかと言いますと、

・体を揺らしながら椅子に座る

・椅子をガタガタさせながら座っている

・消しゴムなど他の物をいじっている

・机に伏せることが多い

・常に頬杖をついている

他にも色々考えられますが、感覚の未熟さがこのような姿勢として現れます。

ですが、ここは後ろ向きにとらえず、前向きにとらえていただきたい側面もあります。

姿勢が悪いことは多くの原因が考えられます。

しかし、姿勢の悪さの原因が今回取り上げている感覚の未熟さからくるのであれば、

本人のやる気や人間性などに決して関係しないからです。

感覚を育てるために

では、取り上げた3つの感覚を育てる方法をご紹介します。

大前提として、この無意識に働いている感覚は、筋力と同じでいつでも育てようと思えばそれが可能です。

しかし、最も育つのは0歳から8歳と言われています。

また、それぞれ無理やりするのではなく、楽しく出来るような工夫が必要です。

極論言ってしまえばですが、狙いを持って楽しく行えるのなら、触れ合うだけだって立派な支援なのです。

そのことを忘れないでいただきたいと思います。

そして、同じ感覚を育てる運動や遊びであっても、どれが必要なのかはしっかりとした観察が必要です。

例えば、固有受容覚を育てると言っても、力加減を養いたいのか、

身体を自由に動かす力を養いたいのかでは、効果的なものが違ってきます。

〇固有受容覚

固有受容覚を育てるには、身体の姿勢を維持するような運動が効果的です。

例えば、雑巾がけのように一定の姿勢を保って動いたり力加減を調整する運動、

ジャングルジムのように身体がぶつからないようにくぐったり、

ヨガのように身体の位置感覚を意識する動きが有効です。

〇前庭覚

前庭覚は、揺れの中でバランスを保つような運動が効果的です。

例えば、トランポリンやバランスボールのように揺れを感じる運動や、ブランコのように揺れる遊具、

平均台のようにバランスをとる運動などが有効です。

〇触覚

砂や粘土遊びなどが代表例ですね。ただし、触覚はひとえに手だけではありませんので、

その他おしくらまんじゅうのように、手以外の身体の部位を刺激する運動も効果的です。

いかがでしょうか。決して無理矢理ではなく、遊び感覚で楽しく刺激を入れることで、

発達を促すことが出来ます。

また、発達を促す遊びとは話が変わりますが、環境の調整として姿勢を矯正するクッションなども売られています。

普段の環境にちょっとした一工夫を入れて、お子様の生活のクオリティをアップさせることも一つの手段です。

おわりに

いかがでしたか。

難しいことを説明するのが趣旨ではないので、簡単にご説明しました。

それでも難しいことですので、まとめたいと思います。

・姿勢を保持するには、固有受容覚、前庭覚、触覚の3つの無意識に働く感覚が不可欠。

固有受容覚は身体の位置関係を知るセンサー機能、前庭覚はバランスをとる力、触覚は触れている物体を感じる力。

・これらの感覚は、0歳~8歳までが一番伸びるが、いつからでも向上させることが出来る。

・姿勢だけではなく、その他の行動一つとっても、子どものすることには意味があるかも知れない。

繰り返しになりますが、子どもの行動には意味があります。こういったことをきちんと学ぶと、それが分かってきませんか?

姿勢が悪いことは人間性と結び付けられがちです。

しかし、それが今回取り上げたことが理由ならば、決してそうではないことを理解していただけたら幸いです。

体験療育を実施しています。ご相談なども承っております。

お気軽に、お電話やホームページを通してお問い合わせ下さい。

では、今回はこの辺で。

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