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2022.3.23 コラム⑤ 「てぶくろ」

更新日 2022年3月23日

 民話を特に研究したわけではありませんが、日本の民話は「勤勉で正直者が得をする」というパターンが多いような気がします。そして最後は欲張りな者やなまけものがこらしめられます。

 民話を通じて、日本人特有の価値観ができあがっているような気がします。

 さて、「てぶくろ」というお話があります。

 おじいさんが森を歩いていて、「てぶくろ」を片方落とします。

 その中に、ねずみや、かえるやうさぎやきつねが「わたしもいれて」と中に入り込みます。迎える方は「ちょっとむりじゃないですか」と言いますが、「どうしても」と言われると断り切れずに「それじゃあどうぞ」と迎え入れます。

さいごに

「うおー。のっそりぐまだ。わしもいれてくれ」

「とんでもない。まんいんですよ。」

「いや、どうしてもはいるよ」

「しかたがない。でも、ほんの はじっこにしてくださいよ」

7ひきの動物たちが「てぶくろ」に入ります。

やがて「てぶくろ」をさがしに来たおじいさん。

つれていたこいぬがほえたので、「てぶくろ」の中の動物はみんな逃げていきました。

 「しょうがないなあ」と言いながらも、誰一人見放さない。

 

 どこの国の民話かおわかりですか。

 表紙を見ていただくとわかります。

ゼレンスキー大統領の日本での国会演説の日に記す。

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