民話を特に研究したわけではありませんが、日本の民話は「勤勉で正直者が得をする」というパターンが多いような気がします。そして最後は欲張りな者やなまけものがこらしめられます。
民話を通じて、日本人特有の価値観ができあがっているような気がします。
さて、「てぶくろ」というお話があります。
おじいさんが森を歩いていて、「てぶくろ」を片方落とします。
その中に、ねずみや、かえるやうさぎやきつねが「わたしもいれて」と中に入り込みます。迎える方は「ちょっとむりじゃないですか」と言いますが、「どうしても」と言われると断り切れずに「それじゃあどうぞ」と迎え入れます。
さいごに
「うおー。のっそりぐまだ。わしもいれてくれ」
「とんでもない。まんいんですよ。」
「いや、どうしてもはいるよ」
「しかたがない。でも、ほんの はじっこにしてくださいよ」
7ひきの動物たちが「てぶくろ」に入ります。
やがて「てぶくろ」をさがしに来たおじいさん。
つれていたこいぬがほえたので、「てぶくろ」の中の動物はみんな逃げていきました。
「しょうがないなあ」と言いながらも、誰一人見放さない。
どこの国の民話かおわかりですか。
表紙を見ていただくとわかります。
ゼレンスキー大統領の日本での国会演説の日に記す。