利用者さんや保護者の方がどのような支援やサービスを必要としているのかを知るために客観的に調査をすることをアセスメントといいます。保護者の方からお話を聞きます。各種検査の結果を保護者の方から見せていただきます。見学や体験の際にどんな特性をもったお子様かを観察します。
それでも実態を把握するのは難しいのが実情です。ですからいろいろな角度からお子様の実態を把握するように努めています。
小さなお子様の実態を把握するためのツールとして「NCプログラム 発達記録チャート」というものを使っています。
まず保護者の方に、そのお子様の年齢の「チェック表」をお渡しします。保護者の方がチェック表を見ながら「これはできる」「これはできない」と保護者の方の目で判断していただきます。これを上図のようなチャートに記入します。黒く塗られているところが、現在お子さなのできることです。そうするとおおよそのボーダーラインが見えてきます。
上が2~3歳の「視覚操作」の項目です。支援の中でこの項目ができるかどうかを試します。表のお子さんは年少のお子さんですが、文字に対しては興味もありできることも多いのですが、言語でのやりとりに困難さを抱えているのがわかります。この表を見ればこのお子さんの課題は明らかになります。
このお子さんの1年後の「発達チャート」です。このお子さんができることがうんと増えてきたことがわかります。このようにこの「NCプログラム」は、お子様の実態を把握するためだけでなく、お子さんの成長を見るためにも適したツールです。