こんにちは!こどもサポート教室きらり高松伏石校です。
ビジョントレーニングのお話ももう5回目になりました!
前回に引き続き、感覚統合をさまたげる原始反射とそのトレーニングについてご紹介します。
前回までのおさらいーーーーーーーーーーーーーーー
①ビジョントレーニングとは、「目と脳と身体をよりよくつなぐ取り組み」で、
ビジョントレーニングにおける「みる」とは、「見て(入力)」「脳で理解し(処理)」「身体を使う(出力)」までをいうことをいう
②私たちは、視力を介在させながら、五感+固有覚・前庭覚を使って、外界からの刺激を感じ取り、脳でうまくそれらの情報を処理して、意味を理解したり、体を動かしていること(感覚統合)。
そして、生きづらさを抱えたお子さんは、この感覚統合につまづきが多くあるといわれていること
③感覚統合がうまくいかないのは「原始反射」が残存している可能性があること
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□反応が身体で荒っぽく動く(驚いたときに人に手が当たる、驚いたときに大声を上げるなど)
□小さな物音でもびっくりする(聴覚過敏)
□驚かされるのを嫌う(わかっていても驚く)
□音・光・痛みへの感覚過敏
□テンション高めでずっと興奮状態にみえる
□環境の変化に対応しにくい。暗闇を怖がる
□集団行動が苦手
□愛情を受け取るのが苦手(本当は好きでも、「嫌い」と逆のことをいってしまう
□乗り物酔いしやすい
□目のはしで動くものが気になる
□白い紙に書いてあるものがみえにくい
□中耳炎・副鼻腔炎、風邪をひきやすい(免疫が低下しやすい)
□ストレス耐性の低さからコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、疲れやすい)
□静かに心を整えるのが苦手。リラックスできない
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こんなところがあるお子さんいませんか?
敏感でストレスに弱いのは、「モロー反射」が残っているからかもしれません。
大きな音を立てたときなどに、赤ちゃんがびくっとして両手を広げて抱き着くような動きをしますね。これがモロー反射です。
赤ちゃんに刺激(音や光など)が加わると、モロー反射が「警報」のような役割をして、身体が反応するのです。
赤ちゃんは、自分の周囲の状況が安全か危険かどうかを理性的に判断できるほど、大脳がまだ発達していません。そのために感覚的に察知した危険に対応できるように準備をしているのです。
モロー反射がに残っていると、感覚として入ってくる情報におびえてしまうので、感覚がうまく処理できずトラブルを起こしやすくなります。
(残存した場合)
・複数の感覚情報がうまく処理できない
・五感と運動機能に影響するので、環境の変化に適応しにくい
・平衡感覚の問題(乗り物酔い・バランスが悪い・球技が苦手)
・危険に反応するため、動き・音・光・触覚などの変化に過敏に反応
・アレルギー体質(感覚過敏ゆらい)
・眼球運動が苦手(固視が苦手で、追視をさせると目だけで追うことができず、頭部や下あご、体幹まで動く)
・目や耳からの情報を過剰に受け止めてしまうので、注意集中や、視知覚、前庭感覚(平衡感覚)、眼球コントロール、協調運動、学習面や身体機能に多大な影響を及ぼす
モロー反射が残っているときは、赤ちゃんがモロー反射でするときの動きを、あえて意識的に行うことがトレーニングになります。
つまり、びっくりするように身体全体を開いて後ろにのけぞり、その後は前に丸まったり、縮む動きをとりいれます。
☆ヒトデ体操
背中にクッションなどをあてて、背中が45度くらいになるように調節して座ってください。
めいっぱい手足を広げて5秒キープ!その後ゆっくりと閉じて5秒キープ。
この動きを繰り返します。
このとき、右手右足が上(あるいは左手左足が上)と同じ側でクロスさせたり、右手左足が前(あるいは左手右足が前)になるように入れ替えるのも試してみてください。
☆アヒルとハト(内また歩き・外また歩き)
内また・外またができているか、歩いているときの様子をチェックしてみましょう
モロー反射が統合していれば、腕は自然に体のわきに添うようにおろされ、自然に手を振って歩いているはずです。
もし、腕がロボットのようにぎこちなくなっていたり、左右差があったり、腕を上手に振れていなかったら、モロー反射が残っている可能性があります。
※反射は無意識に出るものです。チェックするときは変に意識させないように「腕の動きをチェックするよ」など言わないようにしましょう。
☆ダック&ペンギン
立って行います。
両足を外またにします。そのとき、両手は胸の前(内側)にむけます。
ゆっくりと足を内またにするのと同時に、手は開きます。
ひとつひとつの動きができるようになったら、2回連続、3回連続と回数を増やしていきます。
もちろん、そのくせや傾向があるからと言って、必ずその原始反射が残っているとは限りませんし、他のことが原因になっていることもあります。でも、すくなくともここでご紹介する体操や遊びは、どんなお子さんにもメリットがあります。
きらり高松伏石校では、プロトレーナーによるビジョントレーニングを支援に取り入れています。脳科学という根拠をもって、体操や遊び、プリント学習などを通して、みるチカラを整え、原始反射の統合を促していきます。
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