引き続きKくんの算数のテストからです。
「1 ゼリーが6こずつ入った はこが 3はこあります。ゼリーはぜんぶで何こありますか。」
K君の解答。「しき 6×3=18 こたえ 18こ」
正解ですね。次の問題はどうでしょうか。
「2 8cmの リボンが あります。このリボンの 5倍の長さは何cmですか。」
k君の解答「しき 8×5=40 こたえ40cm」。これも正解です。
「3 長いすが 7つあります。 1つの長いすに 9人ずつ すわると、みんなで何人 すわれますか」
K君の解答。「しき 7×9=63 こたえ 63人」 不正解です。
9×7にしなければ正解ではありません。「1つあたりの量×個数」というかけ算の概念が身についているかどうかを見る問題です。
K君はかなり混乱しています。最初の問題は出てきた数をそのまま計算してOK。でも3問目はそのままにしたら不正解。なぜ?K君はかなり混乱しています。
そもそもK君に「長いすって知ってる?」って聞くと知らないそうです。
9人も座れる長椅子なんて、私でも見たことはないと思います。(教会にありそうですけどね。)なんかイメージがわきませんね。どうせならもっとイメージの作りやすい物で問題を作ってほしいなあと思いました。
私は、式に単位をつけさせて支援しています。
「7つ×9人」とやると、説明ができないことに気が付きます。
かけ算かたし算かがわからない子にも同じように支援します。「7つ+9人」と書くとおかしさに気が付きます。
例外はあるのですが、単位が違えばかけ算、同じならたし算と覚えておくといいと思います。
「単位をつけて、式の説明ができる力」が算数で求められる基本的な力です。
さて、別件ですが、中学数学では、「9×7」でも「7×9」でも正解です。
なぜなら、「交換法則」が成り立つからです。基本的な考え方が身についていて初めて応用的な考えができるようになるのですが、あえて7×9を「ぺケ」にしなくてもと思うのです。