今年も3・11がやってきました。5年前に私は仙台の荒浜地区を訪れました。一つの集落があったのですが、海に近いので、残った人もその土地を離れなければならなくなった地区です。津波から必死に逃げる車の映像は、この地区で取られたものだそうで、亡くなった方の慰霊碑を見ながら、茫然としたことを覚えています。
もし、子どもが自宅や外に一人でいる時に地震が起きたら?
安全を守るためには最初の「8秒」が大切なのだそうだ。地震が発生してから1~8秒は小さな揺れで、その後に大きく揺れるのだそうだ。
阪神大震災では、大人を含め犠牲者の4分の3が最初の12秒で命を落としているという。
子どもが真っ先にやるべきなのは「物が落ちてきたり飛んだりきたりしない場所を見つけること」
屋内なら机の下にもぐり、対角線上にある脚を持つ。
机がなければ、家具から離れた部屋の中央が比較的安全で、しゃがんで体を丸め、両手を首の後ろで組む「カメのポーズ」を取る。
フライパンやまな板があれば、それで頭を守る。
屋外の場合は建物や塀から離れ、少しでも広い場所へ。
木があればコアラのようにしがみつく。
こうして地震が収まるまで耐え抜くことが大切だという。
まずは「8秒」 カメとコアラ
(中日新聞 2022年3月11日版より)