2023年11月24日(金)中日新聞に、タイトルの見出しの記事がのった。
知的障がいのある男子学生(18)が本年度、愛知県内の私立大学に合格したという。小中学校は通常級に在籍。高校受験に向け、定員に満たない県立学校を志望。「名古屋『障害児・者』生活と教育を考える会」が過去にかかわって実現させてきた障害者の高校進学実績などを中学校に伝え、学校とタッグを組んで受験対策をした。さらに、同会では、愛知県教育委員会とは高校入試の合理的配慮などについて交渉。全問を選択式にするなどの配慮を実現させた。
この生徒は、高校進学後、学校外でプログラミングを勉強し、情報系学科の大学に一般入試で合格したという。
この記事を読むと、合理的配慮を学校側に求めることがいかに大切かが伝わってくる。この会は、小中学校で通常級への進学を希望する親子を支援し、教委に要望する際に同行することもあるそうだ。
「きらり」でもこの合理的配慮に関することでご相談を受けることがある。例えば、板書をノートに写すことが苦手なお子さんには、写真で取ってあげれば済むことだ。それよりも、もっと大切なことがあるはず。その子の能力を伸ばすには何が必要なのかを、その子に関わる大人がもっと一緒に考えてあげたいと思う。
この記事は次のように結んでいる。「人がたくさん関わることが、人生の豊かさにつながる。」