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【なぜ?】ノートを斜めにして書く事と勉強の苦手さとの関係を解き明かします

更新日 2024年3月14日

こんにちは。

いつもクラ・ゼミ札幌東苗穂校第2のブログをご覧下さり、誠に有難うございます。

壁紙は令和6年3月バージョンです。

今回は職員とお子様が協力して作ってくれました👏👏👏

今回は少し難しめのお話になります。

内容はお子様の学習に関するお話です。

あなたのお子様はノートに字を書く際に、ノートを斜めにして書くクセはありませんか?

これは周りからすると「なんかちょっと変わってるな~」とだけ見られる事が多いですが、

実は発達上の課題である可能性があります。

全てがそうとは限りませんが、今回はどうしてそうなるのか、

学習にどのように関係してくるのかをご説明出来たらと思います。

考えられる原因を二つ挙げておきます。

〇片目しかほとんど使えていない

あなたのお子様は、両目をきちんと使えていますでしょうか?

なんとなく想像していただけたらと思いますが、片目しか使っていない場合だと、

その目に合わせてノートを動かして書くことになりますよね。

ですから、自分の利き目に合わせてノートを動かすのです。

親指を立てて、両目から等距離(身体の中心)になるように腕を伸ばしてください。

そして片方の目を瞑り、右目左目それぞれで親指を見て下さい。ズレが大きくないですか?

その場合は目を上手に使えていません。

このような状態だと、それに合わせてノートを動かして書くクセが身に付き易くなります。

〇身体の正中線(中心)を越える動きが苦手

身体の運動発達の段階上、身体の正中線(中心)から反対方向を越えていく動きが苦手なお子様は、

ノートを斜めにして書く傾向があります。

なぜかと言いますと、身体の正中線(中心)をなるべく越えなくて済むからです。

図をご覧下さい。

ノート(これはテストのようですが…)を中心に置くと、

身体の中心から左右へと必ず行ったり来たりしますよね。

しかし、ノートを斜めに置くことによって、それを可能な限りカバーすることができます。

以上、こういった傾向があるお子様は、ノートを斜めにして書くことが多いです。

また、ノートを斜めにしないで、身体を不自然に斜めに曲げたり、横を向いたりすることもあります。

では、どうしてこれが問題になるのでしょう?

もちろん何事も無ければ、気にしなくても良いと思います。

ですが、これらの傾向があるお子様は、学習上で課題がある場合が多いです。

例えば、あなたのお子様は、文章を理解するのが苦手ではありませんか?

これには関連性があります。

上記の二つの例に共通するのですが、どちらの例も脳の左右を協調して使えていません。

左脳は言語理解、右脳はイメージなどを司ります。

脳の左右の協調性が低いということは、例えば文章を読んだ時、左脳で一生懸命に読みますが、

右脳は働かずにイメージが出来ていないかも知れません。

通常の読みが左脳50%、右脳50%を使うものだとした時、

この場合左脳80%、右脳20%のように、上手に力を配分出来ていないのです。

では、このような状況の場合、どのようにしていけば改善が見込めるのでしょうか。

基本となることを述べておきます。

〇対策について

①左脳と右脳それぞれを別々に使うような動きや遊びをする

なぜ運動や遊びをするのかと言いますと、右半身へは左脳が、左半身へは右脳が

命令を出しているからです。

身体を動かす事が脳を発達させる事にもつながるのです。

今回の事例であるお子様の運動の段階は、まだ身体の左右が別々にしか動かせない状態であることが多いです。

左側なら左側、右側なら右側を別々に使う動きを習得している段階です。

左右の協調性を養う運動や遊びも大切ではありますが、

これは発達の段階のお話なので、この段階を十分クリアーすれば次の段階に進んで行きます。

つまり、身体の左と右をそれぞれ別々に使う運動や遊びを沢山することが有効です。

では、どんな運動や遊びがありますか?考えてみて下さいね。

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どのようなものがあるか、お考えになりましたか?

色々と考えられるかも知れませんが、

例えば綱引きフェンシング(チャンバラ遊び)などはいかがでしょうか。

その他にはモグラ叩きなども考えられますよね。

こういった遊びを沢山取り入れて、運動の段階が次に進んで行けるように促します。

身体の動きの発達が、脳の発達、そして学習面などにも影響するのです。

〇文章読解について

また、文章読解のお話が出てきたので、少し補足しておきます。

今回の状況にあるお子様は、学年相応の文章読解をするには負担が大きいかも知れません。

このようなお子様にどのような支援をすれば良いでしょうか。

文章の学年レベルを下げるというのも手かも知れません。

また、音読のみをすることから始めるのも有効です。

問題を解くとかは二の次にして、まずは音読が出来ることを目的にして練習します。

それで、段々と慣れてきたら、一問くらい文章の内容確認になる問題を出してみる。

こうやって少しずつハードルを上げていって、慣れていってもらいます。

他の事であっても、無理せず課題を分解し、少しずつステップアップしていけるよう

考えてみると良いでしょう。

〇おわりに

いかがでしょうか?

今回のノートを斜めにする事例のように、お子様の何気ない習慣やクセが、

生きづらさにつながっていることがあります。

こういったことを見付けるのはかなり難しいです。

もしよろしければ、ご相談下さいね。

体験療育を実施しています。ご相談なども承っております。

お気軽に、お電話やホームページを通してお問い合わせ下さい。

では、今回はこの辺で。

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