先日、白金高輪校の児発管は、田端にあるシネマ・チュプキ・タバタという映画館で『梅切らぬバカ』という映画を観てきました。
シネマ・チュプキ・タバタという映画館は、客席数15程度の小さな映画館ですが、フレンドリー上映といって、上映中の場内を少し明るくする、音を小さめにする、声を出してもOK、出入り自由という、特性に配慮した映画上映をしています。こういう映画館、もっと広まるといいですね。
『梅切らぬバカ』という映画ですが、50歳を迎える自閉症の息子「忠さん」と、母親で占い師の「珠子さん」の二人の日常を描いた作品です。二人の家の庭には立派な梅の木があり、その枝が家の外まで伸びています。通る人は身をかがめないと通れません。なぜ、伸びた梅の枝を切ることができないのかは、映画を観るとわかるのですが、この映画を観ると「共存」について考えさせられます。
人にはそれぞれ、性格や個性という範疇で収まるものもありますが、何かしらの特性があると思います。多数派ではないかもしれないけど、特性のある人への配慮を要することってあると思います。ちょっとした心遣いや、環境を整えてあげることで、共存できることってあるんじゃないかな、とこの映画を観て思いました。相手の立場を思うことや、お互い様って思うことで、救われることってあるのではないかな、と。
微力ではありますが、きらりの利用者の皆さんのために「共存」につながる支援をしていこうと、この映画を観て改めて思った次第です。