9月5日の中日新聞に「発達性協調運動障害」についての記事がありました。
幼稚園に入園後、
どれだけ練習しても縄跳びがとべない。
折り紙が苦手。ブロックもできない。
小学校入学後、
字が下手なので、練習させたが、上達しない。
スポーツが苦手なので、友達と対等に遊べない。
勉強や運動をがんばる意欲がどんどん失われていく。
4年生の時に、母親がツイッターでDCDの投稿を見る。
「あっ、これだ。」
母親は学校の養教の先生に相談し、DCDに詳しい児童精神科医につなげてもらう。
「字なんか、100回練習してもうまくなんかなりませんよ。
スパルタは無意味です。」
診断後、学校では次のような配慮をしてくれた。
授業の板書にはタブレットを使用
跳び箱の授業は手をつくだけでOK。
鉛筆の代わりに、太めのシャープペンシルを使用 等々。
発達障がいの一つである「発達性協調運動障害(DCD)」は体の動きをコントロールする「協調」と呼ばれる脳機能の発達の障がい。一番大事なのは、周囲の正しい理解と支援だ。
という内容です。
記事内にあった児童精神科医の言葉。正しい理解をした人でなければ、あの言葉は出てこない。
「本人の努力が足りないからだ。」「練習すれば向上するはずだ。」と考えがちだが、これは誤り。
努力すればするほど、自己肯定感が失われていく。
5~8%の子どもがDCDに該当するという。子どもを無意味にがんばらせてはいないだろうか。
9月12日にはこの記事の続編が登場。ぜひ、ご一読を。