壁紙は令和5年7月バージョンです。(公開が少し遅いですが…)
今回も職員とお子様方が協力して作ってくれました。大変上手です👏👏👏
相変わらずですが、なぜかウルトラマンもいます😲
さて、今回は就学支援に関わるお話です。この悩みも尽きないですよね。
わが子は小学校で立派にやっていけるんだろうか?
そのために必要な力は…、あぁ、うちの子ってこんなことしか出来ない(泣)
そのような感じで悩んでいませんか?もしそのような状態ならば、ご相談を承っておりますからご連絡下さい。
タイトルにもある通り、今回の内容は平仮名の読み書きが苦手なお子様に対する、
考え方や対応方法についてです。
あなたは、お子様が平仮名の読み書きが苦手だからといって、必要以上にその練習ばかりさせていませんか?
読み書きの練習はもちろん大事なことです。
ですが、それだけではむしろ読み書きが嫌いになってしまうことが多いです。
平仮名を正しく読み書きするためには、
音韻意識というものが大事になります。
音韻意識とは、簡単に言葉の音を認識する力で、「さかな」は「さ・か・な」の3音で出来ていると認識する能力のことです。
平仮名の読み書きが苦手というお子様は、この力が十分に育っていない可能性があります。
こういった話って、あまり誰も教えてくれないために、適切な方法がとれないですよね。
自分では子どもにどう教えてよいか分からなくなってしまいます。
ですので今回は、平仮名が書けるようになるまでのプロセスやそこまでの流れをご紹介します。
これで適切な教え方が出来ること間違いなし!
それでは進めていきましょう!
〇数字の方が書き易い!
お子様が全く平仮名の読み書きが出来ないと、なんだか焦ってしまいますよね?
しかし、だから平仮名の練習を沢山させようとするのは少々焦りすぎかも知れません。
平仮名は複雑です。
それよりも、比較的簡単に書けるようになり易いのが数字です。
こちらの方がお子様にとって学習し易いのには理由があります。
なぜなら、数は生活に関わりが深く、具体性を持たせ易いからです。
ですから、数字の読み書きがまだ不十分なお子様はそちらの方が先、
もしくは苦にならなければ、平行して学ぶという方法をとる方が良いでしょう。
〇文字が何かを認識するために
私たち大人もそうですが、アラビア文字を出して、急に覚えろと言われても困りませんか?
丸ごと覚えることが出来るのは一部の天才だけだと思います。
なぜ覚えられないのか?それは数字の時でも少し触れていますが、具体性が無いからです。
この記号は何て読むのか?どこまでがその記号になるのか?
そういった事をしらないと、本当に意味不明なものを丸暗記するということになります。
それって難しいですよね?
ですので、平仮名を覚えて読み書きする際、音韻意識が育つ必要があるのです。
これが育つことで平仮名の正体を知り、そうすることで覚えやすくなるのです。
〇読み→書きがスタンダード!
先ほどにも触れていますが、読めないものを覚えることって簡単に出来ません。
人間の脳の特性上、全く何のことか分からない記号は、知っているものよりもはるかに覚えずらいです。
つまり、平仮名を書く練習よりも、まずはきちんと読めるのが大事ということになります。
また、年齢が全く違うお話になってしまいますが、英単語などもそうです。
読めない単語をどうやって覚えることが出来るでしょうか?
もちろん、意味も分からずに無機質に覚えることは可能ではあります。
しかし、これはかなり負担のかかることです。
今回は触れませんが、英語にも読み方の規則性があります。
これを知ることで、書き取りも楽になります。そんな気がしませんか?
こういったことからも、きちんと読めることが書けることを補佐するのだと言って良いでしょう。
〇音韻意識の育て方
音韻意識とは、言葉の音に注目し、その言葉が何音で成り立っているのかなどを認識する力です。
これらの育て方は色々ありますが、簡単なものをご紹介します。楽しく行うのがポイントです。
〇しりとり
これは定番中の定番です。昔の人ってすごいですね。狙ってこの遊びが開発されたのでしょうか?
「すいか」の「か」など、こういった遊びを繰り返すことで、言葉が何の音で構成されているか、
そういった音韻の基礎の基礎を自然に学ぶことが出来ます。
〇~のつく言葉
これも単純な遊びで、お子様とすでにされているかたもいらっしゃると思います。
「あ」のつく言葉を3つ言って!のような、そんな遊びです。
複数個言ってもらうことで、柔軟性や語彙力の向上にも繋がります。
〇音数え
言葉が何音で出来ているか、それをただクイズ風にして当てるだけです。
例えば、「かえる」は「3」、「らいおん」は「4」ですよね。これを当ててもらうだけです。
これは考える時に、その単語が何の平仮名で出来ているかを確認しなければなりません。
こうすることで、音韻意識を育てることが出来ます。
〇さかさ言葉
「パンダ」を逆から読むとどうなる?というやつです。
「パンダ」だからぁ…、えーっと、「ダ」「ン」「パ」で「ダンパ」だっ!というように、
音韻を意識出来ないと答えられない遊びです。難易度は調節してあげましょう。
〇言葉探し
5×5などのマスの中から、指定された言葉を探します。
これは、単語は音がくつか組み合わさって出来ているものなのか、自然と認識することが出来る課題です。
音韻意識がまだ十分に育っていないお子様は、ひとまとまりの単語として丸で囲むことが難しいかも知れません。
その時は「き・り・ん」で「きりん」なんだねと教えてあげて下さい。
こういう課題がこなせるようになってきたら、すでに平仮名の読み書きの基礎が出来上がっています。
この状態であれば、平仮名もすんなりと入ってくるでしょう。
画数の少ないもの、または自分の名前のように興味あるものなどから入っていくと良いと思います。
〇おわりに
いかがでしょうか。平仮名を読み書きするまでのプロセスには、
音韻意識が不可欠であることをご理解いただけたのではないでしょうか?
また、音韻意識は黙読をするためにも大事です。なぜなら、音韻意識が育って初めて、
単語をひとまとまりとして受け止めることが出来るからです。
音韻意識が育っているかどうかで、言葉を不注意に書き間違えてしまうことも防げます。
ぜひ、音韻意識をご家庭でも楽しく育ててあげて下さい。
今回の記事、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
体験療育を実施しています。ご相談なども承っております。
お気軽に、お電話やホームページを通してお問い合わせ下さい。
では、今回はこの辺で。
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