発達支援研究所が主催のオンラインイベントがありました。発達障がい当事者の方が出題者となる逆 SST に解答者として参加しました。「私はなぜアニメを見ながら朝の支度 をするのか」「なぜ服を買った時、他の服と合わせた自分の写真を複数枚撮るのか」ということを取り上げていらっしゃいました。朝の化粧は三分、服も買ったら着るまで着ない私は、とてもこまめな出題者の方とは 感覚が違いすぎて、制限時間が来ても答えられず困ったこともありました。しかし、「アニメの時間が、朝の支度の時間と同じくらいなので、アニメの進み具合を見ながら生活ルーティンを整えられる」「服を合わせたイメージが違うと着た時パニックになる」という答えを伺って、「形は違えども、私と同じだな」と納得しました。「そんなことしなくても別に困らないじゃないか、そのくらい我慢できるだろう」と思われがちな行動が、私たちにとっては大切で、例えるなら「人間は毎日海に潜らなくても生きていけるが、人魚にとっては必須」くらいの差があること。なかなか感覚を分かりあえない周囲の人間に、行動自体は別の理由付けで納得してもらえるように折り合いをつけているこ とまでが同じで、とても興味深かったです。