保護者のみなさん。次の5つの問題に、どう答えますか。どの答え方が「上手なほめ方」になるのか考えてみてください。これは2018年11月15日に行われた「きらり」愛知県事例検討会で行われた山田理恵先生(つつじが丘クリニック 言語聴覚士)の講演資料をもとに作成したものです。
1 5歳の実くんがとても苦労して、絵本を片付けています。やっと1冊の絵本を本棚に入
れたところです。あなたはそれを見てどうしますか?
ア 今はそっと見守って、全部の絵本が片付けられたらほめてあげる。
イ 「がんばってるね」と声をかける。
ウ 「1冊入ったね」と声をかけ、見守って、全部かたづけたら「がんばったね」とほ
める。
2 9歳の進君が学校から書き取りプリントを持ち帰ってあなたに見せました。
ア 「とても上手ね。きっとクラスで1番ね」
イ 「はみ出さないで書いてるね。努力したね」
3 10歳の明子さんが、授業中にほめられたことをあなたに話しました。
ア 「学校の先生にほめられて、うれしいよ」
イ 「そうなんだね。ほめられてよかったね。話してくれて学校の様子がよくわかった
よ」
4 おやつの時間です。4歳の武君が、今日は誰よりも早くテーブルに座りました。
ア 「えらいね。〇〇ちゃんより早かったね」
イ 「えらいね。いい子だね」
ウ 「ちゃんと座って待ってるね」
5 いつもは言われるとしぶしぶ宿題をする12歳の悟君が、今日は自分から宿題をやり
ました。
ア 「今日は、ちゃんと宿題ができたね。すごいね」
イ 「ちゃんと宿題ができてえらかったね。明日もちゃんとやろうね」
ウ 「宿題が全部終わったんだね」