こんにちは😊
こどもサポート教室きらり宇都宮校 公認心理師の荻原です。
みなさん、「お子さんが何を考えてその行動をしたのか分からない」と思った経験はありませんか?
今回は、お子さんが行う「行動」には、どんな意味があるのかを、心理学のABAの視点から解説していきたいと思います✋
行動の意味
心理学の応用行動分析(ABA)では、望ましくない行動を変えていこうとする際に、おおまかに4パターンに分けて考えています。
①要求(獲得) : 欲しい ⇒ もらえる
②回避・逃避 : (主に嫌なことを)遠ざけたり・やりたくない ⇒ やらなくてすむ
③自己刺激(感覚刺激) : 快感が欲しい ⇒ 気持ちいい、すっきりする
④注目 : こっちを気にしてほしい ⇒ 見てもらえる、かまってもらえる
例として、「叫ぶ」という行動を4つの意味で分けると、以下のようなことが考えられます。
今回は「叫ぶ」を例にしましたが、ABAでは望ましくない行動はタイプ分けをして、分析しています。
望まない行動への対応の仕方
では、行動のパターンが分かったところで、その行動が望まない行動となっている場合には、どうすればいいか、考えてみましょう。
よくある対処行動として、「〇〇しないで!」と注意するという対処法があげられると思います。注意をしてあげることはやってはいけないことを示すために必要なことですね。
しかし、望まない行動の改善という観点で見ると注意だけでは改善されないこともあります。なぜかというと、その行動をやめた際に、やめた本人にメリットがないからなのです。それでは、どんな対応を行っていけばよいかの一例を見てみましょう。
【叫ぶ行動:タイプごとの対応の仕方(具体例)】
①要求(獲得) : 何が欲しいかを言葉で言う/指差ししてもらうなど
②回避・逃避 : やりたくないことを頑張ってやった際に褒めたり、ご褒美を付けてあげる
③自己刺激(感覚刺激) : 別の声を出す活動にする(ハミングや歌を歌うなど)/大声を出してもいい空間で、思いっきり叫ばせてあげる
④注目 : 適切な音量を教えて、その音量で呼ぶように促す/直接保護者に体をトントンと軽くたたいてもらう
上記は一例ですが、それぞれのタイプで対応方法が違いますね。このように、タイプによってそれぞれ対応の仕方を変えることで、行動の改善につながる近道になるかもしれません。もちろん、お子さんが行動を変えてくれた場合は、その行動をしっかりほめてあげてくださいね!
まとめ
今回は、行動のタイプとタイプ別にの対応方法についてお話してみました。
行動のタイプを知るだけでも、お子さんが何を考えているかを大まかに理解することにつながるので、改善したい行動の悩みがある方は、ぜひどのタイプにあたるのかを意識してみてください!
(私のブログを書く行動は「注目」行動なので、1人でも多くの人に見てもらえるととても嬉しいです!)
今回は以上になります。
また次回お会いしましょう!!
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