夜中に、ホトトギスの鳴き声が聞こえます。結構不気味です。「テッペンカケタカ テッペンカケタカ」とか「トッキョキョカキョク トッキョキョカキョク」とか、いろいろなホトトギスの鳴き方が紹介されています。
もちろん、実際にそんな風に鳴いているのではなく、聞いている方が勝手にそんなふうに聞こえているという、 それだけのことです。でも、そう思って聞くと、そう聞こえるから不思議です。
聞こえるように文字で表すということは結構むずかしいことですね。子どもたちは発達の過程で、耳から得た情報を文字に表したり、文字から得た情報を口から発しながら、「言葉」を学び、「言葉」によって「考え」を確かにしていきます。
獲得することが難しいものに拗音、撥音、長音など「特殊音節」と呼ばれるものがあります。それぞれ次のような特徴を持っとぃます。
「キャ」「シュ」などのは拗音(ようおん)と言います。拗音のやっかいなところは「2つの文字で表すが音は1つ」というところです。
小さな「っ」で表されるものを促音(そくおん)といいます。これは発音しない文字ですが一拍分の長さを持っています。
伸ばす音が長音(ちょうおん)です。カタカナでは「オーイ」などと「-」で表しますが、ひらがなでは「いもうと」や「おかあさん」というように「う」や「あ」と表しますが、発音する時はその前の文字の母音をのばします。
このような特殊音節の発音を獲得しないと、文字を正確に読めるようにはなりません。もっともやっかいなのは、もうここをクリアしている大人には、このやっかいさが当たり前になっていて気が付いていないということです。
「きらり」では「文字のならびかえ」「しりとり」などの音韻操作をする活動や「クイズ」「なぞなぞ」などで楽しみながら特殊音節の読み方、書き方が身につくような活動をプログラムに組んで療育しています。