こんにちは。
いつもクラ・ゼミ札幌東苗穂校第2のブログをご覧下さり、誠に有難うございます。

壁紙は令和7年7月バージョンです。
7月といえば、お祭りや花火などの楽しみが盛り沢山ですね🎇🎐🎆
さて、言語の発達に関する記事の続きとなります。
※よろしければ前回などの内容もご覧下さい<(_ _)>
一生懸命話しているけど、何を言っているか分からない。
説明が極端に下手で、言葉の獲得も極端に遅い。
そのようなお子様はいらっしゃいませんか?
このようなお子様方は後に言語発達障害(DLD)と診断される可能性があります。
また、その可能性がある幼児のお子様は
レイトトーカー
と呼ばれています。
今回は、このレイトトーカーについてお話したいと思います。
今回もとても重要ですので、ぜひご覧下さい。
レイトトーカーとは
レイトトーカーとは、ことばに遅れがある2~3歳児のことを指します。
大まかな状態像として、、、
①ことばが増えていかない(表出語彙50語以下)
②ことばに繋がりがない(2語文が出ていない)
③環境や聴こえ、発達上の課題など原因が分からない
このような状況にいるお子様が該当します。
その他、
・ジェスチャーによる表出が少ない
・ことばの理解が曖昧
こういった状況もレイトトーカーの特徴です。
しかし、ことばの理解や社会性にはそれほど問題が見られない上、
日常生活のコミュニケーションには支障がないために、
「様子を見ましょう」と経過観察されてしまうことが多いのが現状です。
保護者様からすると原因が全く分からないため、ストレス状況が続くことになってしまいがちです。
このままだと不安でしかない言葉だと思いますが、
2歳児のレイトトーカーのお子様の70~75%は、定型発達児に追いつくと言われています。
また、残った20~25%のお子様はことばの遅れがあるとみなされるわけですが、
その60%は定型発達児に追いつくと言われています。
これらを計算すると、2歳でレイトトーカーの状態であったお子様の20~30%が、
言語発達障害(DLD)と診断を受けているのが現状です。

つまり、レイトトーカーの状態を適切に判断し、早期介入が大切になってくるわけですね。
研究結果では、2歳児のレイトトーカーがそのまま放置されると後で追いつく率は50%ですが、
保護者指導をすると86%が追い付くと言われています。
言語発達の問題
言語にはおもにコミュニケーション言語と学習言語の2つがあります。
〇コミュニケーション言語
4歳頃までに自然に習得される日常生活に必要な言語で、コミュニケーションの道具となります。
〇学習言語
幼児期後期以降になって発展してくる、読書、授業、自習等を通じた意図的学習により
獲得する言語のことで(遊びや日常会話を通じて習得するものではない)、主に思考の道具となります。
言語発達障害と診断されるお子様は、コミュニケーション言語にそれ程の問題は見られないですが、
学習言語に困難さがあると言われています。
学習言語の習得が不足してしまうと、、、
・語彙が明らかに少ない
・物事を説明することが上手く出来なく、言い間違いも多い
・ことば同士の繋がりが弱い
・文章が理解出来ない
こういった状況に陥りがちです。
レイトトーカーの段階から早期介入し、アンバランスさを生じさせないことが大切です。
おわりに
今回はレイトトーカーと呼ばれるお子様についてご紹介しました。
こういったお子様方は早期の適切な介入が必要です。
次回はレイトトーカーに対するアプローチ方法をご紹介しますのでご期待下さい。
それでは今回のまとめに入ります。

・レイトトーカーとは、ことばに遅れがある2~3歳児のこと
・言語の課題を放置してしまうと、様々な問題が生じてしまう可能性がある
・レイトトーカーの状態を正確に把握し、適切に介入することが大切
ブログをお読みいただいた保護者様のお役に立てたら幸いです。楽しく子育てをしていきましょう!
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では、今回はこの辺で。
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