「イライラ」すると乱暴になる
普段は妹思いの優しいお兄ちゃんなのに、イライラすると叩いたり、つねったり…。自分が遊んでいるおもちゃを他のお子さんが使うと急に怒ってお友だちを突き飛ばす…。お母さんや先生が止めても、なかなか落ち着かない。
私たちは以下のような
対応をいたします
「イライラ」すると乱暴になる(1)
「イライラ」した気持ちを言葉にする
イライラの原因を指導員が考え、その原因を取り除くようにします。また、言葉でイライラを表せないお子さんには、「〇〇が嫌だったんだね」「〇〇でイライラしたんだね」など、お子さんの気持ちを大人が代弁することで落ち着きを取り戻すことがあります。
イライラすると乱暴になる(2)
イライラを発散する
クッションや布団など叩いても怪我をしないものを叩いたり、新聞紙を破いたりしてもらいます。何度か繰り返すうちに、予兆を感じると「イライラしてきたのでクッションを叩いてもよいですか」「新聞紙を破りたい」など、自分の気持ちに気づき、行動を変えられるようになります。
イライラすると乱暴になる(3)
気づきを促す
落ち着いたら、「どんな気持ちだったか」「なぜイライラしたと思うか」「これまでに我慢できたことがあるか」をたずねます。暴力をふるってよいと思うお子さんはいないので、「次に同じ気持ちになったらどうすればよいか」を考え、紙に書くようにします。
自分(大人)が叩かれたときは
痛いこと、嫌なことを伝える
もし自分が叩かれたときは、静かな口調で目を見ながら「痛い」「叩かれると嫌だ」を伝えます。落ち着いたら「さっき〇〇さんに叩かれたときに先生はどんな気持ちだったと思うか」とたずね、叩いた相手も痛みを感じたり、気持ちがあることを繰り返し伝えます。 詳しくは「放課後等デイサービスサポートブック:すぐできる支援の工夫・個別支援計画・遠隔支援の実際」(合同出版 2021年12月刊行)の「イライラすると乱暴になってしまう子へのかかわり方」をご覧ください。