今回は、近江八幡駅前校の療育と使用しているツール(教材)を紹介します。
療育の流れ
「きらり」の療育の特徴は、何と言っても個別療育です。
基本的には、45分間の療育と15分前後のフィードバックの1時間の療育です。45分間の療育では、お子さんの個性や発達課題に応じて、複数のプログラムを組み合わせて行っています。お子さんの様子によって、保護者の方にも支援に参加していただくこともあります。フィードバックでは、療育の中でのお子さんの様子をお伝えしたり、ご家庭や学校園での様子をお伺いしたりします。また、お困りごとなど、お子さんのことについてなんでもお話しください。
次に、療育で使用しているツール(教材)を少しご紹介します。
主に児童発達支援(未就学児)向け
ポットンボックス
キャップを回して外したりはめたり、ビー玉やおはじきをボトルに入れたりする活動を通し、指先の巧緻性(手先や指先を上手に使う能力)を高めることをねらいとしています。また、指導員の指示を聞いて取り組むことで、指示理解、ワーキングメモリの向上にもつながります。
ひも引き
素材や長さの異なる紐を引っ張ることで、長さの違いに気づいたり、素材の感触の違いに気づいたりすることができます。指先の巧緻性を高めること、興味・関心を広げることをねらいとしています。
コロコロ
鈴の入ったボールを転がして遊びます。ボールが転がる様子や音に落ち着いて注目することや、他者と場所や物を共有することをねらいとして使用します。また、順番を守ったり交代したりすることで、社会性を身につけることにもつながります。
主に放課後等デイサービス(小~高校生)向け
スピードカップス
引いたカードの並びどおりにカップを置き、早く出来た方が勝ちというゲームです。色に認識、集中力を高めることや複数のことを考えること、ルールに沿って遊ぶことをねらいとしています。
分数カード「ONE」
分数が書かれたカードを集め「1」を作るゲームです。折り紙を使って分数の大きさを確かめることが出来ます。分数表記に量的イメージを結びつけることや、楽しみながら分数に慣れ親しむこと、操作活動を通して思考を整理することをねらいとしています。
ボールペンの分解と組み立て
ボールペンを組み立てたり分解したりします。また、組み立てたボールペンの数を数えたり、問題を作り計算したりします。指示を理解する力を高めることや、手先の巧緻性、具体物を使った計算の力を高めることをねらいとしています。
漢字はかせ
「へん」と「つくり」を組み合わせ、漢字を完成させるカードゲームです。楽しく遊びながら漢字や部首を覚えること、ルールに沿って遊ぶことをねらいとしています。
紹介した教材はほんの一部です。ご興味を持たれた方は、ぜひ、ご見学いただいた際などにお尋ねください。
次回は近江八幡駅前校で行っている集団療育やイベント、地域活動についてご紹介します。