4年生の男の子です。学校の勉強はまずまずわかるのだけど、漢字が書けなくて困っています。
お母さんはこう続けます。「とにかく雑で何って書いてあるのか読めないんです」
たしかにノートを見ると殴り書きです。
「とにかく書けばいいんでしょ」その子のそんな心の中のつぶやきが聞こえてくる字です。
また、きちんとお手本を見ていないので、漢字も違っています。とにかく急いで書くのです。
前回のブログで、「とめ、はね、はらい」は気にすることはありませんと言っておいて矛盾するようなことを言いますが、「とめ、はね、はらい」をこの子には意識させようと思いました。
漢字は次の14のパーツで構成されています。
このパーツの一画、一画をていねいに書かせることを始めました。次のような方法です。
1 手を2回たたく間に書きます。
2 2回たたいた時にちょうど書き終わるようにし、紙からペンを離さずに止めておきます。
先生も「かくはね」「ななめ」とパーツの名前を言いながら、手をたたいてサポートします。支援の時に1回で5つ(最後だけ4つ)だけ練習しました。(3枚のプリントを作り、支援の時に1枚ずつやりました。)
2か月ほどたって「読める字になってきました」とお母さんもびっくり。
私も、こんなに短期間で成果が出たのでびっくりしています。
それまでは、漢字を書くたびにしかられていましたが、今ではほめてもらえます。こうなると「カド」の勉強も楽しくなってきますね。