~意外な展開へ~
※今後、プライバシー配慮のため人名をイニシャル表記とさせていただきます。
うちの息子(Kくん)の楽しみは、エスカレーターに乗ることです。どんなお店に行っても、「あれこれほしい」とは言わず、ひたすら乗ることで満足します。その日も放デイの後、とあるショッピングセンターのエスカレーターを一通り乗った後、父(僕)の欲しい物だけ買って帰りました。
家に帰っても嫁も娘(Yちゃん)もおらず。ひょっとして公園かも、と思い、見に行きましたがいませんでした。先に2人で夕食を食べていると、19時30分過ぎにやっと帰ってきました。どこに行っていたか聞くと、ママ友のお家でした。しかし、そこでは意外なことが起きていました。
どうやら、ママ友宅でYちゃんとママ友の娘(Aちゃん)たちが遊んでいるところに、うちの子とトラブルを起こした連中が押しかけてきたようです。総勢8名ほど。「叩いてきたのは、Kくんの方だ」「Kくんの家がわからなかったので、Yちゃんと仲がいいAちゃんの家なら知っていたので、ここに来た」「Yちゃんのほっぺは決してたたいていない」とのこと。嫁もこれ以上追求できそうにない雰囲気となったところで、なんと毅然と立ち向かったのは、ママ友さんでした。押しかけた子どもたちが嘘を言っている、と悟ったようです。
僕はその場におらず、後から嫁に聞いた内容なので、多少事実と異なる部分はあるかと思いますが、大まかに以下の流れだったようです。
「もしKくんがたたいたのなら、確かに悪いことだ。しかしKくんは、決して先に人を叩くような子ではない。彼は、普通級ではなく支援級の子です。時に配慮が必要な子ですが、決して他人に害を加えるようなことはしないはず。もし、ほんとに叩いてきたのなら、あんたらががつきまとったからではないか?正直に言いなさい!公園には防犯カメラもあるし、あんたらの嘘は通じないよ!」
そして、その子どもたちの親数人も集まってきました。それでもママ友さんは一人の子に問いかけます。Kくんの妹Yちゃんのほっぺを叩いたのは、あなたでしょう?そしてYちゃんの靴を隠したのもあなたではないですか?」最初は、否定していた男の子はうなだれながらも、ほっぺを叩いたことは認めました。しかし、靴のことは知らないと言いました。
ママ友と嫁が予想した通り、総勢8名ほどの子どもたちは、違う学区の小学生でした。それでも最初は学校名を答えず、嫁が繰り返し聞いてやっと答えたようです。その小学校は規模が小さく縦割りなので、その子どもたちの学年も複数でした。ママ友さんは続けます。
「あなたたちは、もう高学年なのよ。だったら、ハンディのある子をあなたたちが守っていかなきゃだめでしょ。しっかりしなさい!・・・」子どもたちのお母さんたちも黙って聞いていました。
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僕は、靴の件はやはり納得できませんが、それよりも、ここまで収めてくれたママ友さんに大感謝です。他人の子をここまでかばってくれる人なんて、なかなかいないと思います。更にこの後、押しかけてきた子どもたちの小学校にも連絡し、事情を説明してくれました。このママ友さんとはどんな方なのでしょうか?実は、この方のお兄さんを僕はよく知っています。
次回part3は、その後の学校の動き(動かなかったりして。。)、ママ友さんがなぜここまで言えたのかを可能な範囲で報告したいと思います。