「女なんだから〇〇しなさい!」よかれと思って行ってしまうこの言葉。実は子どもたちの将来に深刻な影響を及ぼしているかも。「NHKクローズアップ現代」がこのテーマを取り上げました。(2022年5月10日放送)
最新の調査では、訳半数の女子が「女らしさ」の押し付けで何らかの制限を受けたと回答しているそうです。例えば、「女子は理系が苦手」という偏見があると言われています。
私の身近な例で振り返ってみれば、同級生で私よりも理科や数学が得意だった女子はそれこそ無数にいます。(理数系の科目が苦手だった私にはあまりよい例えではないかもしれません。)高校3年生の時のクラスは「文系」クラスでしたが、男女の比率は同じくらい。
実は、高校生の数学の成績は男女でほとんど差がないそうです。ところが大学の進学率で言うと、理系に進む男子の数の方が多い。これは「女子は理系が苦手」という思い込みのせいなのではないかと言うのです。数学の得意な女子には「女子なのに数学が得意なんてすごいね」という声がかけられます。この言葉は一見誉め言葉に見えますが、実は女子を数学から遠ざける「呪いの言葉」なのだと番組では言います。こうやって考えてみると「リケジョ」なんていう言葉も実は女子を数学から遠ざける「呪いの言葉」なのかもしれません。
「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」「もう4年生なんだから〇〇しなさい」私たち大人は、子どもに何かをやらせようと思うけど思ったように子どもが動かないときに、こんなような「呪いの言葉」をつい使ってしまいます。どうしても誰かと比較してしまうのですね。
何かができた時にも「さすがお兄ちゃん」とつい言ってしまいますが、これもお兄ちゃんだからできたわけではありません。
ほめ方、しかり方、本当にむずかしいなあと実感しています。