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発語がゆっくりな子の“今”を大切にするために知っておきたいこと~レイトトーカーについて~

更新日 2025年7月10日

こんにちは。

いつもクラ・ゼミ札幌東苗穂校第2のブログをご覧下さり、誠に有難うございます。

壁紙は令和7年7月バージョンです。

7月といえば、お祭りや花火などの楽しみが盛り沢山ですね🎇🎐🎆

さて、言語の発達に関する記事の続きとなります。

※よろしければ前回などの内容もご覧下さい<(_ _)>

一生懸命話しているけど、何を言っているか分からない。

説明が極端に下手で、言葉の獲得も極端に遅い。

そのようなお子様はいらっしゃいませんか?

このようなお子様方は後に言語発達障害(DLD)と診断される可能性があります。

また、その可能性がある幼児のお子様は

レイトトーカー

と呼ばれています。

今回は、このレイトトーカーについてお話したいと思います。

今回もとても重要ですので、ぜひご覧下さい。

レイトトーカーとは

レイトトーカーとは、ことばに遅れがある2~3歳児のことを指します。

大まかな状態像として、、、

①ことばが増えていかない(表出語彙50語以下)

②ことばに繋がりがない(2語文が出ていない)

③環境や聴こえ、発達上の課題など原因が分からない

このような状況にいるお子様が該当します。

その他、

・ジェスチャーによる表出が少ない

・ことばの理解が曖昧

こういった状況もレイトトーカーの特徴です。

しかし、ことばの理解や社会性にはそれほど問題が見られない上、

日常生活のコミュニケーションには支障がないために、

「様子を見ましょう」と経過観察されてしまうことが多いのが現状です。

保護者様からすると原因が全く分からないため、ストレス状況が続くことになってしまいがちです。

このままだと不安でしかない言葉だと思いますが、

2歳児のレイトトーカーのお子様の70~75%は、定型発達児に追いつくと言われています。

また、残った20~25%のお子様はことばの遅れがあるとみなされるわけですが、

その60%は定型発達児に追いつくと言われています。

これらを計算すると、2歳でレイトトーカーの状態であったお子様の20~30%が、

言語発達障害(DLD)と診断を受けているのが現状です。

つまり、レイトトーカーの状態を適切に判断し、早期介入が大切になってくるわけですね。

研究結果では、2歳児のレイトトーカーがそのまま放置されると後で追いつく率は50%ですが、

保護者指導をすると86%が追い付くと言われています。

言語発達の問題

言語にはおもにコミュニケーション言語と学習言語の2つがあります。

〇コミュニケーション言語

4歳頃までに自然に習得される日常生活に必要な言語で、コミュニケーションの道具となります。

〇学習言語

幼児期後期以降になって発展してくる、読書、授業、自習等を通じた意図的学習により

獲得する言語のことで(遊びや日常会話を通じて習得するものではない)、主に思考の道具となります。

言語発達障害と診断されるお子様は、コミュニケーション言語にそれ程の問題は見られないですが、

学習言語に困難さがあると言われています。

学習言語の習得が不足してしまうと、、、

・語彙が明らかに少ない

・物事を説明することが上手く出来なく、言い間違いも多い

・ことば同士の繋がりが弱い

・文章が理解出来ない

こういった状況に陥りがちです。

レイトトーカーの段階から早期介入し、アンバランスさを生じさせないことが大切です。

おわりに

今回はレイトトーカーと呼ばれるお子様についてご紹介しました。

こういったお子様方は早期の適切な介入が必要です。

次回はレイトトーカーに対するアプローチ方法をご紹介しますのでご期待下さい。

それでは今回のまとめに入ります。

・レイトトーカーとは、ことばに遅れがある2~3歳児のこと

・言語の課題を放置してしまうと、様々な問題が生じてしまう可能性がある

・レイトトーカーの状態を正確に把握し、適切に介入することが大切

ブログをお読みいただいた保護者様のお役に立てたら幸いです。楽しく子育てをしていきましょう!

体験療育を実施しています。ご相談なども承っております。

お気軽に、お電話やホームページを通してお問い合わせ下さい。

では、今回はこの辺で。

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