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こんな本、いかがですか

更新日 2023年2月17日

 保護者の方に読んでいただくために北長野校に置いた本が、ずいぶん増えてきました。指導員の皆さんも定期的に図書館から借りてきていますので、全部で70冊を超えています。以前は、発達全般についての本が多かったのですが、この頃はある特定の内容に関わる新しい本がほとんどです。結構いろいろありますので、何かございましたらお声がけ下さい。

 今回は、最近教室に置いた本を3冊ほど紹介します。すべての皆様にとって興味関心がある内容ではないと思いますが、まさに私にピッタリという方もおられるはずです。

 これから紹介する本のうち、②と③については、著者の体験に基づいている部分が多くあります。そのため、体験する内容が異なると見方や感じ方が違ってくることに注意が必要です。しかし、それぞれの内容について全体的なイメージを持っていただくにはよい本だと思います。

①「親なき後」について

 私が初めてASDのお子さんと関わった頃、そのお子さんの保護者の方が、「この子を残して私は死ねない。」と言っておられたことを、今でも思い出します。しかし、現実には、親のほうが先に逝ってしまうことが多いでしょう。では、親としてお子さんのために何をしたらよいのでしょうか。この点に関して、真ん中の緑色の本が扱っています。北長野校には、同じ内容についての本がこのほかに2冊置いてありますが、この本が一番新しく、広範囲な内容をコンパクトにまとめています。

 このテーマに関しては、心配なことが出てきた場合にどこに連絡をすればよいか、次回のブログに掲載予定です。親なき後に限らず、お子さんの自立(自律)後のいろいろなお困りごとについての相談先をご紹介するつもりです。

②「障害」ある人の「きょうだい」

 これも、ご家庭によっては大きな問題でしょう。私もかつて、障害のある兄弟姉妹がいる、というお子さんを何人も担任したことがあります。どのお子さんもとてもいい子でしたが、兄弟のことでずいぶん悩んでいる様子も見えました。

 そのお子さんの年齢や抱えている困り感によって、悩む内容も変わってきます。この本の著者は、弟さんの耳が聞こえないことがわかり、5歳の時に「聞こえるお姉ちゃん」になったという方です。ご兄弟の気持ちを考えるうえで、参考になる点が多いと思います。

③特別支援学校の寄宿舎

 私は、もし可能であればぜひ寄宿舎を利用してほしい、と考えている者の一人です。そのお子さんの自立を考えるうえで、寄宿舎での生活は大変役に立つと思っているからです。朝、自分で起きて布団をたたみ、歯を磨き、身支度をして学校に行く、といった1日の生活を、職員の手も借りながら自分で組み立てていく経験は、お子さんの将来の生活のためには必ず役に立つはずです。寄宿舎では、家庭とは違った姿を見せてくれることもあり、親離れ、子離れのための重要な機会にもなります。寄宿舎での経験を積んでいくことは、将来の(一人)暮らしを考えるための強力な基盤になるはずです。

 ただ、この本の著者は病弱養護学校の寄宿舎の経験が長い方なので、長野市内の養護学校の寄宿舎の様子とは異なっているところもあるだろうと思っています。【山】

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