みなさんこんにちは!
いつも陽気な
こどもサポート教室きらり春日部校
指導員のあびこです!
今週は勝手にビブリオバトルの番外編として
ご家庭でもできる、眼球運動の発達を助けるプログラムを紹介します。
参照にした本はこちら
みんなでつなぐ
読み書き
支援プログラム
井川典克/監修
高畑脩平・奥津光佳・萩原広道
特区体非営利活動法人はびりす/編著 (クリエイツかもがわ)
この本は、医師、作業療法士、視能訓練士、
ビジョントレーニングインストラクター、言語聴覚士、理学療法士、
公認心理士、教員、当事者、保護者が一丸となって、
それぞれの立場から意見を出し合い、みんなで検討を重ねながら作成されました。
(はじめに より)
読み書きの難しさをアセスメント(評価)し、子どもの強みを活かす
オーダーメイドの支援のための、フローチャート・プログラム・ツールなどが
たくさんの写真やイラスト入りで紹介されています。
「わぁ、これ欲しい!」というような文房具も載っていますよ!
その中から、ご家庭でもできそうな眼球運動を育む遊びを
春日部校の指導員が実際に行ってみました。
まずは、眼球運動について本文から抜粋して説明します。
眼球運動には、主に
①固視→1点のターゲットを視野の中心で持続的に捉え続けること
②輻輳―解散運動→見ている物との距離感に応じてピントを合わせる運動。
特に、読み書きにおいては、近くを見るための輻輳(寄り目の動き)が重要です。
③追従眼球運動→ゆっくり動くものを目で追いかけるなど、視線を滑らかに移す運動。
読字においては、文字列を1文字ずつ正確にとらえるときに重要な役割を果たして
います。
④衝動性眼球運動→ある点から別の点へと視線を素早く移す運動。
文章を流暢に読むためには、固視と衝動性眼球運動の組み合わせ(単語のまとまり
ごとに視点を移動させること)が重要だといわれています。
では、どんな遊びで、どのようにアプローチできるのか、紹介していきましょう。
ひとつめは 「吹き戻し」
吹き戻しが届く位置に、マトになるものをいくつか置き、吹いて倒していく遊びです。
使用した吹き戻しは短めですが、もっと長く伸びるものの方が良いと思います。
的になるものの高さを変えると、それに合わせて、立つ・しゃがむ・座る・
膝立ちなどの子どもの姿勢を引き出せます。
ココがポイントより
息を吸うときは両目が寄りやすく(輻輳)、吐くときは離れやすく(開散)なります。
吹き戻しの動きによって、呼吸に連動して輻輳―開散運動が起こりやすくなり、また、
口に吹き戻しをくわえると、身体の正中線を捉えやすくなるので、姿勢バランスにも
アプローチできます。
続いては「吹きゴルフ」
紙を丸めてボールを作り、ゴールとして紙コップをテーブルの端に取り付けます。
ボールを反対側の端に置いてスタート!
ボールを見ながら息を吸い、息を吹きかけてボールを転がしていくのですが、
これが、なかなかどうして、真っ直ぐに進まないのです (*_*)
どの指導員も10回以上挑戦して、やっとのことでカップイン!
ボールが入った瞬間、思わず「やったー!」と叫んでしまいました。
ご家庭でも盛り上がること請け合いです (=゚ω゚)ノ
ここがポイントより
吹きゴルフは、吸うときは近くのボールにピントを合わせ(輻輳)、吐くときには
遠くのゴールにピントを合わせる(開散)必要があります。これを繰り返す中で、
ピントを調節する力を育むことができます。
◎実際にやってみると、普段はあまり意識せずに行っている「ピントを合わせる」と
いう動きが、大変良くわかる遊びでした。
それから「さかなつり」
道具は教室にあるもので揃えました。
釣竿は短めの突っ張り棒に麻紐を巻いて、磁石をテープで固定。
お魚ではなく、お菓子や動物・乗り物の絵カードにクリップをつけました。
最初は座って
遊覧船をゲット!
次は立ち上がって
猫とワニを一緒にゲット!
うまく釣れない場合は、糸と竿を短くし、近くのものを狙っていきましょう。
ここがポイントより
さかなつりでは、対象を見続けること(固視)が要求されます。対象が動かないので
簡単そうにみえるかもしれませんが、距離感を適切に把握し、身体や道具を対象に
合わせて調整する必要があるので、目と手の協調にも課題のあるお子さんにとっては
挑戦しがいのある遊びとなります。
◎紐がユラユラ揺れるので、選んだカードが釣れるまでかなりの時間、1点をジーッと見ることになり、集中力も必要となります。応用編としてひらがなカードを釣って、言葉を作る遊びも楽しそうですよ。
最後は「風船バレー」
今回はネットは作らずに行いましたが、
広いスペースがあればネットの高さとコートの広さを決め、
何点マッチにするかを決めてゲームスタートです!
高い位置でゆっくり風船を打ってみたり
目線の高さで素早く返したり
高さや相手との距離を変えて戦いました(*ノωノ)
ここがポイントより
ネットの高さや風船の大きさなどを調整することで、衝動性眼球運動/追従性眼球運動を育むことにつながります。ネットが高く、風船が大きいほど、風船を見続ける時間が長くなり、追従眼球運動の要素が大きくなります。逆にネットを低く、風船を小さくすると、滞空時間が短くなり、衝動性眼球運動の要素が大きくなります。ゲーム性が高く、モチベーションが持続しやすいのもこの遊びの特徴です。
◎ふわふわと高いところを舞う風船を追うのと、低い位置で早い動きの風船を見るののとでは、目の動きとともに体の動きも違うものになりました。怪我に気を付けて、楽しみながらトレーニングしてみてください。
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ゴールデンウィークの休業日のお知らせ
5月2日(土)から5月6日(水)はお休みです。
5月7日(木)より営業します。
また、5月18日(月)はお休みとなり、7月に振替を予定しています。
よろしくお願いします。
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